東京都新宿区にある大久保公園の「2K Foundations x Kevin Durant Renovation Art Court 2022」で昨年に続き、5月26日(日)に屋外バスケコートをリノベーションするgo parkey x 新宿区の共催イベント “LOVE GAME 2024” が開催された。小中学生を対象としたキッズ・クリニックと、4チームによるトーナメント「JAPAN SUMMER LEAGUE(以下JSL)CHAMPIONSHIP GAME」で盛り上がった。
JSLを立ち上げ、アズサ・パシフィック大学のアシスタントコーチを務めるマイケル・アクナ氏の呼びかけで集まった選手たち。徳島ガンバロウズの入江ライト ローマンやB3リーグで最年少出場記録を持つ14歳、アースフレンズ東京Zの佐藤久遠が出場。今秋からハワイ大学への進学が決まった伊久江ロイも参戦し、豪快なダンクを披露すると、街行く人の足を止めた。
高校2年のとき、伊久江はU18日本代表候補にも選ばれている。TOKYO SAMURAIでプレーした後、スラムダンク奨学生としてセント・トーマスモア プレップスクールへ進み、今シーズンよりハワイ大学への進学が決まった。ジェイコブス晶とチームメイトになる。「ハワイには日本人もたくさんいますし、サポートもしっかりしているので今から楽しみです。これから活躍して、日本代表も目指しています」という伊久江を、公園バスケで見られたのは幸運だった。
「正しく、楽しく」バスケ×アートの名所が続々誕生!
go parkeyの活動も2年が過ぎ、国内外のアーティストとともに手がけたアートコートは5箇所を数える。大久保公園(ART by FATE)や最初にリノベーションした浜町公園(東京都中央区/ART by Shunsuke Imai)をはじめ、池ノ上青少年交流センター (東京都世田谷区/ART by Shunsuke Imai)、アクアパーク(埼玉県吉川市/ART by Noritaka Tatehana)、松本第二児童遊園 (東京都江戸川区/ART by Imaone)と続く。ケビン・デュラント財団が寄贈した大久保公園は通称“KDコート”。池ノ上青少年交流センターも “ウォリアーズコート” と呼ばれ、オープニングイベントにはステフィン・カリーをはじめとしたゴールデンステート・ウォリアーズのメンバーが来日し、話題を呼んだ。
「週末の晴れた日に、ぜひアートコートめぐりをしてみてください」と自信を持って送るgo parkey代表の海老原奨氏にお話を伺った。
── アートコート完成後、地域住民などにどのように受け入れられていますか?
利用者から「コートが使いやすくなった」「グリップが効いて滑らなくなった」「雨で濡れたあとも乾きやすくなった」「競技線が引かれてテンションが上がった」「ゴミが捨てられなくなった」という声が届いています。特にゴミに関しては、イベントとして拾うものではなく、コートへのLOVEで各自が自然と拾うべきものです。何よりも、アートでテンションが上がるというポジティブなフィードバックはたくさん届いています。
課題点としては、日本ではまだまだ屋外バスケコートが多機能で使われているのが現状です。フードイベントや他スポーツなどの利用で、コートが傷つくのではないかと心配する声も地域の方々から頂いています。逆に言えば、コートに帰属意識が生まれ、大事に思ってくれる人が増えている表れです。屋外コートに対し、社会からのリスペクトレベルが上がっていると感じています。だから、あまりナーバスにならずに、アートコートをキッカケに様々な人々につながってもらいたいです。