やっぱりUNDERDOGは強かった。現在年2回の開催となっているALLDAYは、11月18・19日の開催が46回目。6月の第45回を制したUNDERDOGは18日の試合を免除されるスーパーシードで登場し、19日のファイナルトーナメントはTKG、SIMON、TEAM-Sを破って連覇。頂点に立ったのはこれで12度目となる。
ただし、セミファイナルとファイナルは1点を争う接戦だった。特にセミファイナルはオーバータイムにもつれ込み、最終盤にリードを許す苦しい展開から、残り1.3秒で逆転3ポイントを炸裂させての勝利。クラッチショットを決めたのはチームの大黒柱、DAISUKE(福田大佑)。オーバータイムに入ってシュートをことごとく外していたにもかかわらず、最も大事な1本をタフショットでねじ込むあたりが王者のエースたる所以だ。
もちろんこれは、チームの総意で打ったシュートだった。ここぞという場面でボールを託されるのがエース。UNDERDOGのメンバー全員がDAISUKEを信じ、それに応えるだけの覚悟がDAISUKEにはあった。
「その前のタイムアウトでも『絶対に俺が決める』って言いました。彼らにはわがままを聞いてもらってるっていうか、俺も俺で支えてもらってるんで、結果で返すことができて良かったし、それくらいの気持ちでずっと引っ張ってきたんで」
前回大会はMONEY(眞庭城聖、滋賀レイクス)らチームの歴史を作ってきた面々が参戦したが、Bリーグがシーズンに突入している今回は当然彼らの姿はなかった。それでも結果を出すということにDAISUKEはこだわっていた。
「春はプロの選手たちに負けないエナジーを出すというか、個人で出力を上げるというのがテーマだったんですが、今回はディフェンディングチャンピオンというのもあるし、チャレンジャーということも忘れちゃいけない中で、リーダーとしてチームを支えて勝たせるということをどれだけやりきれるかというのが、個人としての課題でした。勝てて本当に良かったです」
10分ハーフの計20分で行われるALLDAYのファイナルトーナメントで、DAISUKEはセミファイナルとファイナルの2試合にいずれもフル出場。しかも、前述の通りセミファイナルはオーバータイムだった。他のチームと違って前日に試合がないというアドバンテージがあったとはいえ、体力が削られるタフな戦いだ。そんな環境で、いわゆるアラフォーのDAISUKEが最後の1秒までハードにプレーできるのは仲間の存在があってこそ、本人はそう語る。
「これもチームのみんなのおかげだと思うんですよね。春はプロの選手もジョインしてくれるから頼もしさは格段にあるんですが、秋に関しては通年で活動できるメンバーたちがチームの足元、地盤に関わる仕上がりをどれだけ見せられるかというところだと思うんです。今日は3試合ともみんな頼もしかったし、自分が最後までシュートを決め続けなきゃと思ってプレーできたのもやっぱり彼らのおかげかなと思います。サポートしてもらって、この結果があるんだと思いますね」