前の試合中、コートの隅でウォーミングアップをおこなう日本代表。サブコートがないため、空いているスペースを使うしかないのだが、こうした準備を怠らないのも“JAPAN WAY”といえよう。
緊張からか長岡、近藤が立て続けにシュートを落とす中、経験豊富な大崎がインサイドでこの試合のファーストポイントを上げる。
ベンチスタートながら積極的にシュートを放つ姿が印象的だった赤穂。12得点・10リバウンドのダブルダブルは、しっかり仕事をしたと言っていい。
吉田のバックアップとして第1Qからコートに立った町田。途中、何度かホーバスヘッドコーチに注意を受ける場面もあったが、10得点・7アシストを記録。
町田とともにポイントガードの控えとして出場する藤岡。10リバウンド・10アシストでダブルダブルを達成。
格下相手であっても手を抜かず、チームで戦う日本。ベンチも1つになって最後まで声を出し続けていた。
スモールフォワードとしてスタメン出場を果たした長岡。3ポイントシュートは1本だけだったが、調子が悪いと見るや持ち味でもあるフィジカルの強さを生かして、アタックしていった。
その長岡のバックアップとしてコートに立った馬瓜。チームでは一番の「怒られ役」だが、この日はチームトップの21得点をマーク。国際大会で彼女の強さは魅力だ。
ヘッドコーチとしてアジアカップ初勝利をあげたトム・ホーバスヘッドコーチ。どんな相手でも「日本が絶対に気持ちで負けてはいけない」は名言になりそう。
51点差の快勝以上に吉田、大崎、高田といった主力を休ませることができたことが、明日以降の戦いに大きなプラス材料となる。
文・写真 三上 太