‟ゴールデン世代„と呼ばれた自分たちだからこそ今、やるべきことがある。「自分たちがリーダーシップを取らないとダメ。その責任を忘れず、まずは練習から戦う姿勢を示していかなければならないと思っています。これからの日本代表を強くするために必ず何かを残していきたい」
岡田は7年間在籍したトヨタを離れ、来シーズンからつくばロボッツでプレーすることを決めた。大学時代と合わせて11年間ともに戦ってきた正中とこの秋からは別のユニフォームを着ることになる。
「正直、つくばはまだ強いチームとは言えないし、これまで以上に苦労することになるでしょうが、何が何でも点を取ってやる!とギラギラしていた時代にもう1度戻ってみたいと思いました。プレッシャーは重くなりますが、自分は今までもいろんなプレッシャーを乗り越えてここまできた選手だから、苦労してもっとうまくなりたい。今から来シーズンが楽しみです」
そんな盟友の決断に「これからはまた違った関係になっていくんだろうな」と、正中。「トヨタの7年間だけを切り取っても、自分にとって(岡田は)やはり特別な存在でした。ゲーム以外でもこれから会うことはあるだろうけど、もう今までみたいに互いに関与することはできない。チームについてああだよな、こうだよなという話はできないわけで、そういった淋しさはこれから少しずつ感じていくんだろうなと思います」
しかし、今は『JAPAN』という同じユニフォームを着るチームメイトだ。
「こんなふうに同じタイミングで(代表に)選ばれたことはすごくうれしいし、意味があることだと感じています」
11年間苦楽をともにした2人が再び‟相棒„になるアジアカップのコート。
「プライドを持って、全力を尽くします」という正中の言葉は、寸分の違いもなく岡田の胸にある思いと同じに違いない。
FIBA ASIA カップ(2014(H26)年7月11日(金)~7月19日(土))
@中国・武漢スポーツセンター
松原 貴実