9月17日、大田区総合体育館で行われた、FIBA W杯 アジア地区予選 window4。ギリギリのところでなんとか二次予選へと希望を繋いだ男子日本代表だが、“負けられない戦い” はまだまだ続く。
緊張感が抜ける瞬間はないにしても、先日お届けした試合前日のレポートでも触れたように、チームの雰囲気はとても【 良い感じ 】だ。
日本バスケットボールの未来を託された代表選手たちの躍動、生き生きとした表情をお届けしたい。
フォトグラファーあとがき
2年ぶりにA代表に復帰した渡邊雄太選手。会場では、「おかえり!」の声も多く聞こえてきました。
私は渡邊選手を撮るのが初めてだったので、彼の感情をうまくキャッチできるかすこし不安がありました。しかしアップ中から、その不安がスーっと消えていったんです。
たった数日。カザフスタン戦の数日前からチームに現地合流した渡邊選手でしたが、すっかりチームに溶け込んでいて、リズムというか纏う空気というか、今まで私が撮ってきた日本代表チームの感覚がそのままマッチするような、そういう感覚でした。
渡邊選手はもちろん、同じくまだまだ合流して日の浅い八村選手も同じです。
試合前日の会見で渡邊選手が、「チームが温かく迎えてくれた。」と述べていたそのとおり、アップ中から試合中、試合終了後まで、日本代表はまさに、「一丸」でした。
必死にボールを追いかけ、コートで戦う選手。
ベンチで声を上げ続け、仲間を鼓舞する選手。
チームスタッフにチア、そして日本応援団。
誰一人として、欠けてはならないピース。
今の日本に、今の日本バスケットボールに必要なことはまさに、【一丸】であること。そう感じずにはいられません。
私も、代表チームと一丸となって、その勇姿を逃さず写したい。
目の前の1戦に見事勝利し、仲間とその勝利の喜びを分かち合う。
日本代表選手たちの柔らかな表情が忘れられません。
この瞳の輝きが、早くまた見たいです。
まだまだ、負けられない厳しい戦いは続きます。
次回、window5はカタール代表を迎えてのホームゲーム。
11月30日19時から、富山市総合体育館でTIP OFF!
文・写真 安井麻実