例えば、ここでこの行動をしたらみんなに迷惑がかかるとか、逆にみんなのために何かをしようとか、ケガをしていてもチームのためにできることはないかなど、考えて行動に移すことが全てリーダーシップにつながります。OQT(2016年リオオリンピック世界最終予選)前に行った中国遠征時は15人を連れていきました。試合に出られるのは12人だけであり、交代でエントリー外になる選手がいました。例えば、(竹内)公輔は後ろの席から大声を出して応援していましたし、試合が終われば率先してチームの荷物を持っていました。公輔だけではなく、日本代表選手たちはそれぞれ自ら行動を起こしてくれましたし、そういうチームにならなければいけないと思っていました。
(つづく)
日本代表元ヘッドコーチ 長谷川健志
リーダーシップを説いて世界へ導いた名将
リーダーシップを発揮することがバスケ選手の使命
うまくいく方が少なく、多くの失敗をして学びながら人が人を育むコーチ業
文・泉 誠一 写真・三上 太
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