アジアチャンピオン凱旋試合に沸いたJX-ENEOS vs 日立ハイテクのオープニングゲーム。しかし、主役に躍り出たのは2年目のJX-ENEOS#23大沼 美琴選手。中国WCBLの山西クロッシング・ルイ・フレームへと旅立つ大神 雄子選手の穴を埋めるインパクトを残した。3Pシュート4本を含む26点はチームハイ。同じく攻守に渡って活躍したのはこちらも2年目の宮澤 夕貴選手。日本代表として成長した宮澤選手は、21得点/11リバウンドのWダブルの活躍で、温存された渡嘉敷来夢選手の穴をこちらもしっかり埋め、86-66でJX-ENEOSは開幕白星スタート。翌日もしっかり勝利し2連勝。
日本代表を3人抱える三菱電機は、スローガンに“For the Champion”を掲げた富士通と対戦。立ち上がりこそポンポンとシュートを決め、ディフェンスも良かった富士通だが、逆に三菱電機のフルコートプレスに合うと一気に逆転される。三菱電機も2年目の池谷悠希選手を途中投入すると、100%の確率でシュートを決めてチームを勢いに乗せ、点差を引き離す。「前半は池谷の機動力がリードを奪った」と話す山下雄樹HC。ベンチメンバーが最後までディフェンスを踏ん張り、70-55で開幕戦を勝利。続く2戦目も富士通を74-67で退け、2連勝を挙げた三菱電機。「代表が3人抜けていたことであまりチーム練習ができていませんでしたが、残ったメンバーが非常に今日は活躍してくれたのでうれしかったです」と山下HCも満面の笑みでコメントを残した。
トヨタvsデンソーは1勝1敗。この試合で復帰した髙田真希選手はいきなり25点、9リバウンドを挙げ、存在感を示した。2戦目も15点、12リバウンドのWダブルの活躍。インサイドが強力となった日本代表だが、髙田選手が戻ってきたことは頼もしく、さらに競争は激しくなる。対するトヨタは、初戦は46点しか獲れず、シュートの確率が悪く開幕戦を落とした。翌日曜日は、2Pシュートの確率が61.1%と高確率でネットを揺らし、71-61で勝利。
今週末には好調な三菱電機と女王JX-ENEOSが早くも九州で対戦を迎える。三菱電機の日本代表選手たちは疲れよりも、チーム練習ができていないことに不安を持っていた。しかし、富士通戦の2連勝は大きな自信となっている。櫻木 千華選手は、「ベンチメンバーも支えてくれたので、良い開幕戦の勝利だったと思います」と自信を覗かせていた。
試合結果や今後のスケジュールはWJBLオフィシャルサイトにて。