【3位決定戦・ゲームレポート】
滋賀レイクスターズ 〇82‐75● 岩手ビッグブルズ
3位決定戦は両ヘッドコーチのコメントにもあるように、第1Qの出来がすべてを物語っている。「前日の敗戦を引きずらない」という切り替えが上手く行った滋賀が、終盤、岩手の追い上げを振り切って3位を決めた。
滋賀は第1Qからエンジン全開。#5小川伸也の引退に花を添えたいという思いが伝わってきた。というのも、決して万全な状態ではない小川をコートに立たせるには大量リードを奪わなければならないからだ。その思いは強く、第1Qからコートに登場した小川。すると、ブースターも巻き込んでますますギアを上げて行く。前半を終えて52-29と大きくリードした。
しかし、岩手もそのまま終わるわけにはいかない。17点差(52-69)で迎えた第4Qは#21L・ブラックレッジ、#32W・アーノルドらが果敢に攻めてじわじわと追い上げを図る。残り3分では70-75と5点差に詰める場面もあったが、やはり前半の出来が響いて逆転することはできなかった。
岩手ビッグブルズ
桶谷 大ヘッドコーチ
相手は出だしから、昨日の敗戦を引きずることなく、フレッシュなバスケットを仕掛けてきました。自分たちは準備不足もあってカッカカッカしてしまい、やるべきことができなかったというのが敗因です。後半、選手たちはチームとしてのゴールである、「優勝できるチーム」「勝てるチーム」というコンセプトのもと、しっかり戦ってくれました。また、“魅力的なバスケットボールを、岩手の皆さんに披露する”というフィロソフィーを体現してくれた選手たちを誇りに思います。19連勝や思わぬ連敗があったり、その中でも初の有明出場を勝ち取ったりと、チームにとっては歴史的な1年になりました。
滋賀レイクスターズ
遠山 尚人ヘッドコーチ
昨日の敗戦を引きずらず、常にアグレッシブにプレイできました。そして何より、引退を表明しているチームの功労者・小川(伸也#5)のために素晴らしい勝利になりました。3位という結果を踏まえ、来シーズンこそ優勝を目指したいと思います。岩手さんは19連勝をしたチームで、トランジションゲームは強烈です。そこで、逆に自分たちが前線からプレッシャーを掛け、先手を取ったことが勝因の1つになりました。今日はボールがよく動いていましたし、オープンショットを積極的に狙おうという意図がチームで徹底できたのが良かったと思います。