SOMECITY 2014-2015 THE FINALが始まった。従来は1DAYトーナメントだったが、12都市/15チームへ増えたことで2日間に渡ってクラブチッタ川崎で日本一決定戦が繰り広げられている。初日を終え、1回戦を勝った7チームが準々決勝へ駒を進めた。勝利チームのコメントをご紹介しよう。
【GAME1】ちきゅう(新潟) 33-24 HOSHIZAKI(名古屋)
#1ひぐ(ちきゅう)
僕たちのチームはストリートでプレイして4〜5年経つのですが、一向にストリートっぽい技が向上していません。そういうところで戦っても負けるので、だったら自分たちの良さを出そうと思っており、パッシングや止まってジャンプシュートを打つなど、きっちりしたプレイをすることでストリートで勝つ。全然、空気を読んでないかもしれないけど、自分たちの良いところを出そうというスタイルでやっています。
ー 過去にTHE FINALの舞台に立った経験が生かされたのでは?
4年前はリハーサルの段階でガチガチになってしまって、全く周りが見えていませんでした。いろんな大会を経験してきた今回は、みんなも年齢を重ねて大人になったことで、この雰囲気を楽しみながらプレイできるようになりました。
ー 前回は前半こそワンサイドゲームだったが、後半追い上げF’SQUADと1点差で敗れたことも自信を持って臨めているのでは?
自分たちの力を発揮できれば、絶対に勝てると思っていました。
ー 明日のSIMON戦へ向けて
今日、ここで試合をしたことで僕らもこの雰囲気に慣れました。TOKYO 1stチャンプのSIMONを食って、上に勝ち上がりたいです。
【GAME2】TOKYO BEAST(東京/ワイルドカード) 30-20 BIG FACE(岡山)
#9 YUJI(BEAST)
今日の出来は良くなかったです。練習して来たことができていなかったので、明日は修正してがんばりたいです。
ー 準々決勝で当たる零とは初対戦となるが?
そこはあまり考えて無いです。自分たちのやるべきことをやるだけ。相手は気にしてないです。
ー 試合後のミーティングも長く、練習もしっかりできてるようであり、その成果を出せれば勝ち上がっていける自信も感じられるが?
絶対行ける!絶対、行ける!!
【GAME3】零(大阪 1st) 46-27 BLUE EDITION(青森)
#25ジュリ(零)
前半に調子が良すぎた部分もあるんですけど、あのシュートが入って無かったら…。みんな気持ちも入っていたので、良い出だしを切ることができて良かったです。
ー アウトサイドも入ったし、ドライブからボディバランス良くゴールにアタックできたことでしっかり得点につなげられたように見えたが?
もうみんなが交互に得点を決められ、今日は良すぎましたね。
ー ここで決めすぎたことで準々決勝はちょっと不安だったりする?
TOKYO BEASTに外のシュートは警戒されるでしょうし、僕らはインサイドが弱いので、そこをどうやって対応できるかが重要になります。
ー 優勝まで3試合勝ち上がらなければならないことについては?
ちょっと3つはきついですが、一戦一戦全力を出さなければならず、僕らは余裕を持って戦うほど強くはないです。明日の1発目のBEAST戦からガンガン、アグレッシブにプレイしていきます。
ー そろそろOSAKAが頂点に立ってもらわないと!
いつもTOKYOに持って行かれているので、ちょっとがんばって、大阪を認めてもらえるようにしたいです。
【GAME4】PIECES(大阪 2nd) 69-40 UNITE KANAZAWA(金沢)
#10MASUKEN(PIECES)
相手は川上さん(#19KOHEY)など3Pシュートが入る選手がいっぱいいたので、とりあえず外から簡単にシュートを打たせないことを重点的に話していたのですが、最初は撃ち合いになり、決められてしまいました。でも途中のリバウンド、そして最後にHAZEが高確率で3Pシュートを決めてくれたことが勝利につながりました。
ー そのリバウンドの部分で、MASUKENがどんどん拾ってセカンドチャンスを決めたことでリズムが生まれた。
そうですね。相手の弱点につけ込むことが大事だと思っていました。いやらしいことをするのがPIECES。絵にはならないプレイが多いですが、ゴールに近いところから高確率で決めていくことが持ち味です。
ー そろそろOSAKAが頂点に立ってもらわないと!
3×3 トーナメント.EXE 2014 FINALで(TOKYO BEASTを破って)優勝してますし、今年逃したらもう無いと思っているので、必ず優勝します。
ー 優勝まで3試合勝ち上がらなければならないことについては?
次からはGENKIやF’SQUADなどと対戦するでしょうからタフな試合になると思います。でも、そこに勝たないと絶対に優勝は無いので、一つずつ地道にまずはGENKIに勝ちたいです。
【GAME5】GENKI(仙台) 49-22 YMCA(滋賀)
#5NAOHITO(GENKI)
今は楽しくやるのがチームのコンセプトで、GENKIにやってます。明日もGENKIワールドを出していこうかな、と思っています。
ー 5年連続THE FINAL出場ということで余裕もあったのでは?
今回は狙っています。次の対戦はPIECESであり、HAZEとやるのも4回目。なんとか自分を出して勝ちに行きます。
ー 今シーズンからSOMECITY SENDAIはリーグ戦が始まったことで何か変わった点はあるか?
GENKIのメンバーは山形、宮城、茨城、福島の集合体。昨シーズンまでは1DAYトーナメントでしたので、その前に少し練習しただけでした。しかし今シーズンからリーグ戦が始まり、練習をするようになり、チームの調子も上がっています。
ー 練習もさることながら、リーグ戦で定期的に試合ができてることでチームとしての精度も上がっているだろうし、明日が楽しみ!
はい、がんばります。
【GAME6】NARASAKI SPIRITS(山梨) 26-16 SKY BIRD(長崎)
#11TOMO(NARASAKI SPIRITS)
最高の雰囲気の中でプレイでき、楽しかったです。
ー どのような作戦だったか?
逃げずにゴールへアタックしていくことと、ディフェンスはハードにということを心がけていました。
ー 終盤に3Pシュートを決め、抜け出すことができた。
やっと入って良かったです。良いところで決められました。
ー 最初は両チームともシュートが決まらなかったが緊張した?
体が重かったです。ちょっとアジャストできなかったです。やっぱり初めてのことで、雰囲気に少しのまれてしまってました。
ー ここで慣れたことで明日は楽しめるのでは?
がんばりたいですね。F’SQUADと戦いたいと思っていました。胸を借りるつもりでがんばりたいです。
【GAME7】F’SQUAD(東京 2nd) 38-24 FOOL BALLERS(島根)
#27DAIKI(F’SQUAD)
相手が小さいチームということは分かっており、スピードで抜いてくるかと警戒はしていました。普段から練習していたのですが、最初はうまくアジャストできず、それが手こずってしまった部分です。ちょっとしたミスが出てしまうと負けてしまうこともあるのがトーナメント。勝ち抜くためには、今日の悪かった部分をしっかり修正し、そうすればもっと良い勝ち方ができると思います。
ー トーナメントであり、優勝まであと3試合。今後はもっと時間の無い中での修正を求められるが?
SOMECITYは何が起こるかわからないので、もっと一人ひとりが意識を高く持って、この空間、一つひとつのプレイにこだわって、戦っていきたいです。
ー 今シーズンはそろそろ自分の力でF’SQUADを勝たせたいという思いもあるのでは?
そうですね。TANAさんをはじめ、F’SQUADのみんなが僕を誘ってくれたおかげでこうしてプレイできています。感謝というか、プレイさせてもらっているありがたさを、勝ちにつなげて優勝できたらすごくうれしいです。
ー 明日へ向けて!
初戦から集中して戦っていくだけです。
* * * * *
順当にリーグ戦を戦い抜いて来た東京、大阪、仙台代表が勝ち上がった。2度目のTHE FINALで初戦を勝ち進んだちきゅうは、しっかりとディフェンスをし、確実にジャンプシュートを決めるオーソドックスなスタイルながら、それが強みである。ストリートっぽくないと謙遜していたが、勝つことこそがストリート。準々決勝が初戦となるSIMONとレベルの高い試合が楽しめそうだ。山梨代表・NARASAKI SPIRITSは、なかなかシュートが決まらなかった初陣は26点と、勝利チームの中では最少得点。しかし、まだまだ本当の実力を見せてもらっていない。同じSPIRITSの名を持つチームなので、密かに応援している。
SOMECITY 2014-2015 THE FINAL DAY2
2015年3月8日(日)13:00 クラブチッタ川崎
- 準々決勝
- 【GAME1】SIMON vs ちきゅう
- 【GAME2】TOKYO BEAST vs 零
- 【GAME3】PIECES vs GENKI
- 【GAME4】NIRASAKI SPIRIT vs F’SQUAD
- 【準決勝】GAME1勝者 vs GAME2勝者
- 【準決勝】GAME3勝者 vs GAME4勝者
- 【決勝】
すでにチケットはほぼ完売であり、若干枚数の当日券を残すのみ。パンパンに膨れあがったクラブチッタ川崎で日本一が決まる。
泉 誠一