8月27日(水)、新木場スタジオコーストにおいて「SOMECITY 2014-2015 TOKYO 1st PLAYOFF」が開催された。レギュラーシーズン上位4チームによるトーナメント戦で優勝が決まり、同時に来年3月に行われる“THE FINAL”の出場権が与えられる。今回勝ち上がってきたのは1位平塚Connections、2位UNDERDOG、3位SIMON、4位F’SQUADの4チーム。上位2チームの争いになるかと思われたが……。
GAME1は出だしからリズムをつかんだSIMONが終始リード。得点力のある#91WORMのインサイドを、#6ACHAが体を張って抑えれば、攻めては#14OIKAWA、#27SHIBATAらが落ち着いてアウトサイドシュートを決める。UNDERDOGは#78NOBUCHIKAの3Pも不発で、よもやの敗退。
GAME2は双方が持ち味を発揮し、手に汗握る接戦。僅差のままゲームが進んだが、終盤リードを奪ったのは平塚Connections。残り数秒のところで同点を狙い、3P好調の#10ABを投入したF’SQUADだったが、シュートチャンスを潰されて万事休す。
続いて行われたのは「SOMECITY CRASH」。来期(2014-2015 TOKYO 2nd)のレギュラー入り(残留)を賭け、420(レギューシーズン7位)とTOKYO BEASTが対戦した。409(シュレック)を中心に、ガンガン攻めるTOKYO BEASTが圧勝。念願のレギュラー復帰を果たした。
いよいよCHAMPIONSHIP GAME。レギュラーシーズンでSIMONを破っている平塚Connectionsは連覇に向けて負けられない。一方、UNDERDOG を破って勝ち上がったSIMONも初優勝が懸かっており、負けるわけにはいかない。白熱した展開が続いたが、前半残り2分で19-15とSIMONがリード。平塚Connectionsのタイムアウト後、2点を返されたが、逆に8点を連取し27-17と10点差で前半を終了した。
後半開始前、恒例の1on1対決。平塚Connectionsはエース#9CHIHIRO。SIMONは#29KAWAKEがディフェンスに。シュートを防いだかに見えたがファウルの宣告。CHIHIROがフリースロー2本決め、27-19と8点差で後半が始まった。
後半開始直後は平塚Connectionsの一方的なペース。強力なラインナップ、#2SHIGEO、#5TATSUHITO、CHIHIROのオフェンスが炸裂し、連続7得点で27-26。タイムアウトで劣勢を挽回したいSIMONだったが、残り4を切って逆転を許し、残り2分では38-32と、このゲーム最大の得点差をつけられてしまった。
ここからはまさに一進一退。OIKAWA、SHIBATAの3Pで40-39と最逆転に成功するものの、40-40、42-42と2度のタイスコア。残り40秒、SHIBATAのフリースローのあと、#15TSUKASAが値千金の3P。ラストショットも決めて49-44でSIMONが逃げ切った。
ゲームの後、サングラスがすっかりトレードマークになったSIMONのMIURA代表は「今日はメンバー全員で勝ち取った勝利! 皆が冷静に、熱く戦ってくれた」と喜びのコメント。
「“チーム力ならNo.1、何処にも負けるつもりはない!”そう語る代表・MIURA氏の強力なコネクションとチーム愛で、レギュラーチーム昇格後、僅か1年で優勝候補の一角にまで上り詰めたレペゼン横浜のニューファミリー。NBLから関東実業団までカテゴリーを問わず集められた精鋭による、完成度の高いプレーで頂点を狙う。」(SOMECITYオフィシャルサイトより抜粋)
ストリートボールチームはクールでスマートなボーラーたちというイメージが強い。もちろん、今回優勝した彼らも……。そしてSIMONというチームには、アットホームは雰囲気が漂っている。以前、別の試合会場でSIMONの女子チームを見掛けた際、赤ちゃんを抱いたママさんボーラーの姿もあった。初優勝を掴み取ったSIMONは、チーム愛に溢れた「ニューファミリー」に違いない。
【PLAYOFF TOURNAMENT GAME 1】
SIMON 38 – 32 UNDERDOG
【PLAYOFF TOURNAMENT GAME 2】
F’SQUAD 34 – 37 平塚Connections
【SOMECITY CRASH】
TOKYO BEAST 41 – 17 420
※TOKYO BEASTが来期レギュラーチームとして参戦決定
【CHAMPIONSHIP GAME】
SIMON 49 – 44 平塚Connections
【テコセンター presents M.V.P.】
SIMON No.15 TSUKASA
SOMECITY 2014-2015 TOKYO 2nd 開幕戦
10月1日(水)@クラブチッタ(川崎市)
18:30 OPEN / 19:00 START
文・羽上田 昌彦(ハジョウダ マサヒコ)
スポーツ好きの編集屋。バスケ専門誌、JOC機関紙などの編 集に携 わった他、さまざまなジャンルの書籍・雑誌の編集を担当。この頃は「バスケを一歩前へ……」と、うわ言のようにつぶやきながら現場で取材を重ねている。 “みんなでバスケを応援しよう!”を合言葉に、バスケの楽しさ、面白さを伝えようと奮闘中。