6月11日(水)の夜、クラブチッタのイエローコートには多彩な顔ぶれが集まった。NBL&bjのプロプレイヤー、活きのいいカレッジプレイヤー、そしてココをホームに活躍するSOMECITTYの面々だ。6チームによる1DAYトーナメントは、客層に変化があったが、激しい雨の中、いつも通りの盛況だった。
「今日、初めてSOMECITYに来た人いる?」MC/MOJAの問いかけに何人ものファンが手を挙げた。「今日はスペシャルイベントだから、カレッジボーラーを観に来たのかな!? いつもはリーグ戦やってるから、また来てね!」と会場を盛り上げる。
オーソドックスな(!?)学生バスケットを見慣れたファンには、新鮮なバスケ体験。しかも、リーグが違うから、所属が違うから……なんていう垣根はヒョイっと飛び越え、NBLもbjも関係なく「プロチーム」が結成される。体育会系と称されるカレッジボーラーが、実はなかなかのエンターテイナーだとわかるなど(MIPを受賞したゾ)、新しい発見が楽しい。
『日の丸』を背負った3×3日本代表(世界選手権に出場し、ロシアから帰国したばかり)も出場し、とても贅沢なイベントだ。MC/MAMUSHIが、熊本ヴォルターズへの移籍が決まった遥選手に「頑張ってネ!」と激励の声を掛けるなど、ただただ“バスケでつながる”仲間たちと、それを応援するお客さんが集まった。優勝はTEAM PRO“GRAY”、準優勝はALL SOMECITY“BLACK”。
出場チーム
- 【TEAM PRO“GRAY”】
小寺 裕介(DELA)/高松ファイブアローズ(2013-2014)/#23
原 毅人(TAKATO)/青森ワッツ(2013-2014)/#4
遥 天翼/三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋(2011-2014)/#0
上江田 勇樹/千葉ジェッツ/#22
増子 匠/神奈川大学~福島ファイヤーボンズ(ドラフト2巡目)/#21 - 【TEAM PRO“NAVY”】
田渡 修人/リンク栃木ブレックス
遠藤 祐亮/リンク栃木ブレックス
田中 大地/つくばロボッツ:2013-2014
和田 保彦/仙台89ER - 【CSPark ALLSTARS“RED”】
岡本 飛竜/拓殖大学3年
赤石 遼介/拓殖大学3年
満島 光太郎/拓殖大学3年
原 修太/国士舘大学3年
加藤 寿一/法政大学3年 - 【CSPark ALLSTARS“WHITE”】
古牧 昌也/日本大学3年
上原 大輝/日本大学3年
栗原 奨太/日本大学3年
村越 圭祐/筑波大学3年
小松 雅輝/筑波大学3年 - 【ALL SOMECITY“BLACK”】
K-TA/F’SQUAD/#7
CHIHIRO/平塚Connections/#9
SHIGEO/平塚Connections/#2
M21/UNDERDOG/#33
WORM/UNDERDOG/#91
TATSUHITO/平塚Connections/#5 - 【SOMECITY YOUNG GUNS“BLUE”】
LAWRENCE/F’SQUAD/#23
KAZUYA/F’SQUAD/#5
UME/平塚Connections/#8
DAIKI/F’SQUAD/#27
TSUKASA/SIMON/#15
バンカー/勉族/#14
ballaholic presents SOMECITY PLAYGROUNDの結果
【GAME 1】CSPark ALLSTARS“RED” ○37 – 33● TEAM PRO“NAVY”
【GAME 2】SOMECITY YOUNG GUNS“BLUE” ○36 – 33● CSPark ALLSTARS “WHITE”
【GAME 3】CSPark ALLSTARS“RED” ●39 – 40○ ALL SOMECITY“BLACK”
【GAME 4】SOMECITY YOUNG GUNS“BLUE” ●28 – 30○ TEAM PRO“GRAY”
【 FINAL】ALL SOMECITY“BLACK” ●35 – 38○ TEAM PRO“GRAY”
ballaholic presents SOMECITY PLAYGROUND テコセンター presents M.I.P.
CSPark ALLSTARS“RED”#1 岡本 飛竜
この日、最も会場を沸かせたのは「CSPark ALLSTARS“RED”」。プロチームを破り、試合巧者ぞろいの「ALL SOMECITY“BLACK”」を最後まで苦しめた。CHIHIRO vs岡本飛竜の1on1対決で場内のボルテージは最高潮。「勝つチャンスがあったのに悔しい! 最後はボールを集めてもらったのに、決められなかった。調子が良かった理由!? RedBullのお陰です(笑)」とコメントもふるっていた。
これからプロや学生は、それぞれのチームへ帰っていく。SOMECITYのこの雰囲気を共有し、どこでプレイするにしても、それぞれのやり方で「バスケの楽しさ」を伝えてくれるはずだ。
文・羽上田 昌彦(ハジョウダ マサヒコ)
スポーツ好きの編集屋。バスケ専門誌、JOC機関紙などの編 集に携 わった他、さまざまなジャンルの書籍・雑誌の編集を担当。この頃は「バスケを一歩前へ……」と、うわ言のようにつぶやきながら現場で取材を重ねている。 “みんなでバスケを応援しよう!”を合言葉に、バスケの楽しさ、面白さを伝えようと奮闘中。