現在、得点ランキングNo.1
JBL2の頃から得点王でした
11月10日現在、NBDL9チーム中8位と出遅れてしまった豊田合成スコーピオンズ。ここから巻き返すには「この男」の奮闘が欠かせない。「この男」とは#11大原 健のこと。177cm、77kgという普通の体躯で、ポジションはガード。チームを牽引する大黒柱だ。
スピードを生かしたプレイでコートを縦横に走り回り、チャンスと見るや正確なショットで次々とゴールネットを射抜く。NBDLの得点ランキングでトップの成績、Avg.26.57を記録している。ちなみに、NBLは東芝ブレイブサンダース神奈川のセンター、#22ニック・ファジーカスでAvg.26.50。(単純に数字を比べようという気は毛頭ないが)「大原って凄いじゃん!」というのはご理解ただけるだろうか。
今シーズン、まだ2勝しか挙げていない豊田合成。その試合のスタッツを見ると、大原は28得点(チームは60点)、30得点(同78点)と大活躍。その大原、何も今シーズンが特に絶好調というわけではない。NBDLに移行する前、JBL2時代もチームのエースとして君臨し存在感を示して来た。
2008-09シーズンはAvg.23.21、翌2009-10シーズンはAvg.22.08、その次の2010-11シーズンもAvg.21.05と好記録をマークし3シーズン連続得点王。JBL2ラストシーズンとなった2012-13シーズンもAvg.23.47で得点王に輝いた。
アウトサイドからのシュート、ドライブインからのシュートと変幻自在。相手は大原を徹底マークしたいところだが、なかなかつかまえられない厄介なプレイヤーなのだ。大原に続く選手が一人でも二人でも出てくれば、もっと勝ち星は増えるはずだが……30歳のベテランは「熱く! 激しく! 泥臭くひた向きに戦い、敵を倒す!」スコーピオンズの象徴。次戦の大塚商会アルファーズ戦においても大車輪の働きを見せてくれるだろう。
順位(11月10日現在)
1位 豊田通商ファイティングイーグルス名古屋 7勝1敗
2位 東京エクセレンス(EX) 7勝1敗
3位 アイシン・エイ・ダブリュ アレイオンズ安城 5勝3敗
4位 東京海上日動ビッグブルー 3勝3敗
5位 TGI・Dライズ 3勝3敗
6位 レノヴァ鹿児島 3勝5敗
7位 大塚アルファーズ 2勝4敗
8位 豊田合成スコーピオンズ 2勝6敗
9位 黒田電気ブリットスピリッツ 0勝6敗
文・羽上田 昌彦(ハジョウダ マサヒコ)
スポーツ好きの編集屋。バスケ専門誌、JOC機関紙などの編集に携 わった他、さまざまなジャンルの書籍・雑誌の編集を担当。この頃は「バスケを一歩前へ……」と、うわ言のようにつぶやきながら現場で取材を重ねている。 “みんなでバスケを応援しよう!”を合言葉に、バスケの楽しさ、面白さを伝えようと奮闘中。