今年もNBAの季節がやって来た。そして、今年もWOWOW が、毎週5試合の生中継を始め、盛りだくさんの番組(コンテンツ)でファンの期待に応えてくれる。
その第一弾が10月26日(土)午後4:30からの『NBA 開幕スペシャル!』。そのゲストとしてD・ロッドマン氏が来日した。ゲストの優木まおみさんから花束の贈呈を受け、同じくゲストの曙太郎さんから記念品を受けると、ステージ上に設えられたリングに向かってシュートも披露。「ボクはリバウンドしかしないよ(笑)」とコメントして会場を沸かせた後、見事にシュートを決めて見せた。
その後、佐々木クリスさんが通訳を務め、中原剛さん(NBA解説者)、長澤壮太郎さん(番組MC)とのトークショー。質問に対しては言葉を選びながら、丁寧にコメントする姿が好印象だった。
突然、中原さんが「あとさき考えずに話していますが、ぜひ来年も日本に戻って来てもらって、子どもたちにバスケットを教えて欲しい!」と、とんでもないお願いをする場面も。「エージェントの方を見ていますが、どうでしょうか?」と長澤さんが援護射撃をすると「私は日本も日本人も大好きです。できるだけご期待にお応えしたいです」とリップサービス(!?)。しかし、この記者会見場にいたメディアの人たちは、皆こう思ったはずだ。「来年が楽しみだ」と。
世界を飛び回る多忙なロッドマン氏だから、決して無理なお願いはできないが、実現すること切に願いたい。「私は自分のためにプレイをしたことはない。常に周りのプレイヤーやチームのことを考えて、全力でプレイしていました」という彼から直に教わることができれば、たとえ短い時間であっても大事なことを学べるはずだ。
もうひとつ心に残ったコメントは、「NBAで5度優勝し、リバウンド王に輝き、殿堂入りも果たしています。キャリアの中で一番嬉しかったのは?」という問いに対して、「NBAに入れたこと。大学卒業の時、エージェントからNBA入りは無理だと言われヨーロッパでのプレイを勧められました。でも、その評価を打ち破り、翌年もプレイすることができました。諦めてはいけない、夢を持ち続けることの大切さを学びました」という答えだった。
コート上で(コート外でも)あれだけのパフォーマンスを披露していた姿からは想像できないほど、常に真摯な受け答えでまさに紳士。“人が好き、人が喜ぶことが好き、笑顔が好き”と何度も繰り返していた。きらきら光る鼻ピ以上に、にこやかな笑顔が印象的だった。
この会見ではゲストの他に、WOWOW NBAファミリーのお笑い芸人、田村裕さん(麒麟)、澤部佑さん(ハライチ)も登場。いかに自分がNBAファンであるかを猛アピールし、現地レポーター役を買って出るつもりだったようだ。が、そこは佐々木クリスさんの定位置。彼らは今年もテレビの前が定位置に決まった。
- NBA バスケットボール 13-14シーズン」10月30日(水)開幕 毎週火〜土曜 ほか
- 10月30日(水)午前8:30「ブルズvsヒート」「クリッパーズvsレイカーズ」【WOWOW プライム】〈開幕戦は2試合連続生中継(無料放送)〉ゲスト:北川悠仁(ゆず)、Bose(スチャダラパー)
- 毎週土曜日は“スーパーサタデー”。NBAファミリーがWOWOW NBAを盛り上げる!
- WOWOW公式Facebook『バスケ場!by WOWOW』10月25日(金)より開設!
文・羽上田 昌彦(ハジョウダ マサヒコ)
スポーツ好きの編集屋。バスケ専門誌、JOC機関紙などの編集に携 わった他、さまざまなジャンルの書籍・雑誌の編集を担当。この頃は「バスケを一歩前へ……」と、うわ言のようにつぶやきながら現場で取材を重ねている。 “みんなでバスケを応援しよう!”を合言葉に、バスケの楽しさ、面白さを伝えようと奮闘中。