「全日本実業団バスケットボール選手権」は3日目、男子は代々木第二体育館で準々決勝、女子は東京体育館で予選リーグ最終戦〜準決勝がそれぞれ行われた。
男子は関東勢が8チーム中6チームが占める中、前年度優勝チームの九州電力(九州1位)が横河電機(関東6位)を82-62で破り、準決勝進出。関東以外のもう1チームであるホシザキ(東海1位)は日立金属(関東9位)に60-74で敗れ、悲願のベスト4進出を逃した。
関東同士の対戦となった残る2試合は、1位:日本無線が5位:曙ブレーキ工業を86-78で下して順当に勝利。4位:三井住友銀行は3位:新生紙パルプ商事を71-64で破ってアップセット。本日2月11日(祝)は準決勝2試合、そして勝ったチームは決勝へ続く2連戦が待っている。
男子決勝トーナメント@代々木第二体育館
- 【準決勝】9:30 日本無線(関東1位)vs 日立金属(関東9位)
- 【準決勝】11:10 九州電力(九州1位)vs 三井住友銀行(関東4位)
- 【決 勝】15:00
女子は決勝トーナメントへ進む4強を賭けた予選ラウンド最終戦からスタート。昨年の優勝チームである秋田銀行は粘る紀陽銀行を振り払うように85-54で3連勝。東北予選ではその秋田銀行を破って、東北1位通過して来た山形銀行はメディセオを110−57と大差を付けてこちらも3連勝でベスト4進出。滋賀銀行(近畿1位)にリードを奪われていた東京海上日動(関東1位)だったが終盤に巻き返し、67-62と逆転勝利で決勝トーナメント行きを決めた。残る1枠は昨年の3位同士の対戦となった鶴屋百貨店(九州1位) vs 三井住友銀行(関東2位)。前半リードしていたのは三井住友銀行だったが、後半に入って逆転した鶴屋百貨店が4Qに突き放して87-65で勝利し、これで4強が出揃った。
その後、ダブルヘッダーで行われた女子準決勝。予選リーグ3試合平均101点を挙げる得点力で勝ち上がって来た山形銀行に対し、1Qを16点に抑えた鶴屋百貨店。堅守から逆転のチャンスを伺いながら追い続けた鶴屋百貨店であったが、最後は引き離され、79-54で山形銀行が勝利。山形銀行の決勝進出は7年連続10回目。
続く秋田銀行vs東京海上日動戦。負ければチームとしての活動が終わると言われている東京海上日動。日本一を目指し気合い十分の東京海上日動がディフェンディングチャンピオンを押し気味で始まる。しかし、試合巧者の秋田銀行が落ち着きを取り戻し、34-28とリードして前半を終える。3Qに15点差と引き離されるが、東京海上日動はキャプテン前田 優香選手が何度も3Pを決め、その度にチームの士気を高め逆転を目指す。8人しかおらずダブルヘッダーの疲労は隠せない。それは、気迫で迫られる秋田銀行も同じであり、なかなか主力を下げられない。高さを生かし、そして東京海上日動にとっては重たい3Pでねじ伏せた秋田銀行が80-62で退け、2連覇を目指す決勝へ駒を進めた。
敗れはしたが、鶴屋百貨店と東京海上日動はともに3位となり、試合後に表彰された。本日は、昨年と同じカードとなる東北対決の決勝戦が行われる。
女子決勝トーナメント@代々木第二体育館
- 【決 勝】12:50 山形銀行(東北1位) vs 秋田銀行(東北2位)
いよいよ本日2月11日(火)最終日を迎える全日本実業団バスケットボール選手権大会は代々木第二体育館にて開催。
全日本実業団バスケットボール選手権大会の試合結果はオフィシャルサイトにて
3月上旬発売を予定しているバスケットボール スピリッツ次号では全日本実業団バスケットボール選手権特集をし、選手たちの声や本日行われる決勝の模様などを掲載予定。