来シーズン(2014-2015シーズン)より、NBL参入が決まっている広島ドラゴンフライズ。ヘッドコーチを務めるのは、現役時代に“ミスターバスケットボール”を呼ばれた佐古賢一氏だ。プロ野球のように、再びユニフォーム姿で登場するわけではないが、多くのバスケファンが“現場復帰”を待ち望んでいた。果たしてどんなチームをつくり上げてくるのか今から待ち遠しい。
現役時代の経験を生かした佐古HC指導の下、「規律を重んじ、チーム一丸となって戦い、最後まで決して諦めないチーム」が誕生するのは間違いない。そのチームづくりの土台となる、新人5選手の契約合意が発表された。
田中 成也(たなか・せいや)
1991年8月24日生まれ、新潟県新発田市出身。
ポジション:シューティングガード(SG)
身長/体重:186cm、78kg
経歴:本丸中学校→高志高校→明治大学
柳川 龍之介(やながわ・りゅうのすけ)
1991年6月11日生まれ、宮城県仙台市出身。
ポジション:ガード/フォワード(G/F)
身長/体重:187cm、80kg
経歴:立町サーベルモンキー→仙台第二中学校→仙台高校→白鷗大学
(さかた・あたる)
1991年9月18日生まれ、東京都世田谷区出身。
ポジション:フォワード(F)
身長/体重:192cm、85kg
経歴:梅岡中学校→日大豊山高校→日本大学
北川 弘(きたがわ・ひろむ)
1991年10月16日生まれ、滋賀県大津市出身。
ポジション:ガード(G)
身長/体重:182cm、70kg
経歴:田上ミニバス→南郷中学校→光泉高校→日本体育大学
岡崎 修司(おかざき・しゅうじ)
1990年8月12日生まれ、広島県広島市出身。
ポジション:ガード/フォワード(G/F)
身長/体重:185cm、82kg
経歴:戸坂ミニバスケットボールクラブ→戸坂中学校→皆実高校→広島大学(在学中)
まずはこの5名が、「佐古門下生」として、“プロ”の厳しさを叩き込まれることになる。基本に忠実なプレイを磨きつつ、“華のある”プレイヤーへと成長していくことを期待したい。なお、岡崎選手は地元・広島大学薬学部に在籍する現役大学生で、将来は医療の分野とのダブルキャリアで活躍するかも知れない。
また、すでに発表済のスタッフ人事だが、佐古HCをサポート役には、大野篤史アシスタントコーチ就任が決まっている。元日本代表選手であり、パナソニックトライアンズでアシスタントコーチを務めていた。佐古HCにとっては頼もしい存在であり、二人三脚でチームづくりを進めていく。
大野 篤史(おおの・あつし)
1977年8月12日生まれ、石川県出身。
プレイ歴:愛工大名電高→日本体育大学→三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ(2000-2006)→パナソニックトライアンズ(2007-2010年)※シーズン途中に引退
コーチ歴:パナソニックトライアンズアシスタントコーチ(2010年)※6試合でヘッドコーチ代行
■主な獲得タイトル
●全日本大学バスケットボール選手権優勝4回(1996、1997、1998、1999)
●関東大学バスケットボールリーグ優勝4回(1996、1997、1998、1999)
●全日本総合選手権大会優勝1回(2006)
●個人タイトル・表彰
・全日本大学バスケットボール選手権得点王(1997、1998)
・全日本大学バスケットボール選手権3ポイント王(1997)
・全日本大学バスケットボール選手権アシスト王(1998)
・全日本大学バスケットボール選手権MIP(1999)
・全日本大学バスケットボール選手権優秀選手賞(1996、1997、1998、1999)
・関東大学バスケットボールリーグ最優秀選手賞(1999)
・関東大学バスケットボールリーグ優秀選手賞(1996、1997、1998、1999)
・JBL新人王(2000)
■主な日本代表歴
・1995年アジアジュニア選手権大会(マニラ)4位
・1997年夏季ユニバーシアード(東京)12位
・2001年東アジア競技大会(大阪)3位
・2001年夏季ユニバーシアード(北京)14位
・2002年アジア選手権大会(上海)6位
・2006年アジア選手権大会(ドーハ)6位
■指導歴
・2011年JBL準優勝(アシスタントコーチ)
・2011年全日本総合バスケットボール選手権大会準優勝(アシスタントコーチ)
・2012年JBL3位(アシスタントコーチ)
・2012年全日本総合バスケットボール選手権大会準優勝(アシスタントコーチ)
・2013年全日本総合バスケットボール選手権大会優勝(アシスタントコーチ)
文・羽上田 昌彦(ハジョウダ マサヒコ)
スポーツ好きの編集屋。バスケ専門誌、JOC機関紙などの編 集に携 わった他、さまざまなジャンルの書籍・雑誌の編集を担当。この頃は「バスケを一歩前へ……」と、うわ言のようにつぶやきながら現場で取材を重ねている。 “みんなでバスケを応援しよう!”を合言葉に、バスケの楽しさ、面白さを伝えようと奮闘中。