夢は“ユーロリーグ”へつながっていく──
今年で10シーズン目のbjリーグが、TURKISH AIRLINES(ターキッシュ エアラインズ:トルコ共和国)とネーミングライツパートナー契約を締結した(2014年9月25日)。契約期間は2014-2015、2015-2016シーズンの2シーズンで、その間は『ターキッシュ エアラインズ bjリーグ』という名称が使用される。優勝チームに贈られるターキッシュ エアラインズロゴ入りチャンピオンシップカップが制作される他、アリーナ(コート上も)やポスター、チラシ、ユニフォーム、bjリーグ公式ボールなど、さまざまなシーンに新しいロゴマークが登場する。
このターキッシュ エアラインズ、実は「ユーロリーグ」をスポンサードしていることでも有名な大手航空会社で、今回の契約を機に「bj & ユーロリーグ」の新しい取り組みも予定されているとのこと。もしかすると、ユーロリーグのチャンピオンチームとbjリーグチーム(チャンピオンチームorオールスターチーム)が対戦するかも知れない。どんな形であれ、ユーロリーグとのコラボが実現すれば、bjリーグの理念のひとつ『グローカル&コミュニティ』が大きく前進することは間違い。10年目のTake offに相応しい契約で、ブースターや関係者の夢は大きく膨らんでいく。
グローカル=グローバル+ローカル
ターキッシュ エアラインズとのパートナー契約が「グローバル」なら、「ローカル」(地域密着)も着々と進展中。今シーズンは福島ファイヤーボンズを加えて22チームが参戦し、2015-2016シ-ズンは石川、長崎を加えた24チームの参戦が予定されている。
チーム運営に関して、「すべてのチームが成功」とは言い切れないかも知れないが、沖縄や秋田、新潟など多くの観客動員を記録する「モデルチーム」があるのが心強い。
例えば、9月14日(土)に行われたプレシーズンゲーム、『琉球キングスゴールデンキングスホームゲーム in東京』は大盛況。“琉球が東京で試合をしても、地域密着にならないのでは!?”と考えがちだがそんなことはない。bjリーグ一、二の人気チーム、琉球と秋田が昨シーズンのファイナルを再現し、演出などは地元・沖縄の雰囲気をそのまま東京に持ち込んだ。前売りは完売で、会場の大田区総合体育館には3,960名が詰めかけた。
これは琉球の成功にとどまらず、bjリーグ全体の“らしさ”をアピールする場になったのではないだろうか。というのも、ホーム琉球に負けない熱気で、秋田ブースターが大声援を送る──我がチームをブーストアップ、それがbjスタイル──姿が印象的だったからだ。
この熱気をすべてのアリーナで再現すること、それがbjリーグ3つの理念の大きな推進力になる。真価が問われる10シーズン目はいよいよ開幕だ。
2014年10月4日(土)
18:00 仙台 - 岩手 @ゼビオアリーナ仙台
18:00 福島 - 青森 @郡山総合体育館
18:00 新潟 - 秋田 @新潟市東総合スポーツセンター
18:00 富山 - 横浜 @富山県総合体育センター
18:00 埼玉 - 東京 @さいたま市記念総合体育館
18:00 浜松 - 沖縄 @豊橋市総合体育館
18:00 滋賀 - 島根 @草津市立総合体育館
18:00 京都 - 大分 @ハンナリーズアリーナ
18:00 大阪 - 福岡 @大阪府立体育会館
18:00 奈良 - 高松 @橿原公苑第一体育館
文・羽上田 昌彦(ハジョウダ マサヒコ)
スポーツ好きの編集屋。バスケ専門誌、JOC機関紙などの編 集に携 わった他、さまざまなジャンルの書籍・雑誌の編集を担当。この頃は「バスケを一歩前へ……」と、うわ言のようにつぶやきながら現場で取材を重ねている。 “みんなでバスケを応援しよう!”を合言葉に、バスケの楽しさ、面白さを伝えようと奮闘中。