残暑という言葉を使う前に、めっきり秋めいている東京。街を歩けば秋の装いが始まっている。早くも涼しい東京に、土足で……ビーサンで沖縄が踏み込んでくる。
1試合平均3,219人(2013-2014シーズン)。
バスケチームでは日本一の集客数を誇る琉球ゴールデンキングスのホームゲームが、いよいよ今週土曜9月13日に東京(大田区総合体育館)で開催される。
相手は秋田ノーザンハピネッツ。1万人を越える大観衆を集めたbjリーグファイナルの再現となるこの試合、すでに前売チケットは完売した。当日16時より発売される当日券のみとなっており、この熱さ(暑さ)を体感したい人は並ばねばなるまい。
東京ホームゲーム開催により、キングスの集客力が沖縄の風土など特有のものではないことが早くも証明できた。チームの経営方針や営業力のたまものである。
バスケファンが楽しみにしているのはもちろんだが、統一リーグや他のチームの関係者にとっても学ぶ機会となるはずだ。
バスケの沖縄物産展 in 大田区総合体育館
沖縄をホームとするキングスが1,553km離れ、気温差約10℃(9月11日夕方時点)もある東京にわざわざやって来てホームゲームを行う。縁もゆかりもない東京で興業を行うことは、NBAジャパンゲームと同じようなものだ。
それほどキングスのチーム価値は高い。
2012年にリンク栃木ブレックスが和歌山でパナソニックトライアンズとプレシーズンマッチを行ったが、その時の集客は1500人程度。ホームを離れて行われる主催ゲームながら、すでにチケットが売れている。
「どこでやっても沖縄は沖縄」という青木 康平選手(ライジング福岡)の言葉が、頭の中をリフレイン。
コート外やゲーム以外の全てを沖縄に染める。
「タコライスやオリオンビール、を始めとする沖縄のフードやドリンクもアリーナに登場し、沖縄のエンターテインメント楽しめるプログラムになっている」(キングスHPより)
さらに沖縄が誇るフリースタイラーであり、日本チャンピオンにもなったパイオニアの「JJ」や「STARS ENTERTAINMENT」も一緒に上京し、ハーフタイムショーに登場。言わば、大田区総合体育館で行われる沖縄物産展だ。
bjファイナルを観に行って思ったのだが…。
沖縄独特の応援スタイルである指笛。試合前にこの指笛をレクチャーする機会があると良いのではないか。どうやって鳴らしているのか、興味を持っている人も多いはずだ。マスターすれば、それだけ沖縄県外のブースターを確保することができ、今後もファイナルが有明コロシアムで行われるのであれば強い味方となってくれる。どれだけ沖縄県民が来るか分からない東京ホームゲームでも、指笛があちこちで高鳴る雰囲気を作ることができる。そんな沖縄らしさを習得できるのも、県外でホームゲームを行うメリットと言えよう。
その日は東京だってホームゲーム…
う〜ん、見たい!!
見たいけど、東京都民にとっては、やっぱり地元チームを応援しに行かねばならないわけで……。
同じ時間帯に味の素スタジアムで10戦負け無しのFC東京ホームゲームが待っている。
いずれかが14時スタートであれば、はしごができたのだが…残念。
大田区から川を越えた向こうでは川崎フロンターレが、その先の横浜市でも横浜Fマリノスがやはりナイトゲームを行う。
これから始まるバスケシーズンへ向けた調整ゲームであるプレシーズンマッチ。
Jリーグは終盤に差し掛かるこの時期は、やっぱり真剣勝負を行う地元チームを後押ししたい。そして、沖縄の盛り上がりに東京だって負けていられない。
少しでも沖縄を味わうべく、その日は味の素スタジアムでタコライスを食べよう!
キングスホームゲームを東京で観られる皆さんが、うらやまシーサー。
bjリーグ10周年記念事業 アンダーアーマースペシャル
琉球ゴールデンキングスvs秋田ノーザンハピネッツ
【タイムスケジュール】
16:00 開場/当日券発売
17:10 シベリアンスカンクライブ
17:30 選手入場
18:00 試合開始
ハーフタイム フリースタイルバスケットボール パフォーマンス/JJ、STARS ENTERTAINMENT
【会場】大田区総合体育館
泉 誠一