「新潟発のスーパースター」富樫勇樹選手が未来のスター達に伝える!
in 6月6日(土)新潟県新潟市 鳥屋野総合体育館
【世界へ羽ばたけ!ジュニアアスリート育成事業
平成27年度 新潟からオリンピックへ~富樫勇樹さんから学ぼう~】
クリニック+トークショー
主催:(公財)新潟市ミニバスケットボール連盟、新潟市中学校体育連盟バスケットボール専門部
皆さまの優しさのおかげで、初心者のよこ道コラム「バスケビギナーのバスケってたのしいな!」も無事2回目を迎えることができました。
先月のTKbjリーグファイナルでは特設HPへの参加、また会場ブースでお声がけいただき、本当にありがとうございました!
今回は新潟市内で、富樫勇樹選手が「地元の小中学生に経験を伝える会」があるらしい……ということで取材させていただきました。
【みんなの憧れ富樫選手】
この日集まったのはミニバス、中学生のプレーヤーとそのご家族、総勢600人。
スタッフさん曰く「最初はクリニックだけの企画だったのに、問い合わせが多くて困った(笑)」ほど。さすが地元・新潟では前代未聞の反響の大きさ! だそう。
「憧れの富樫選手に会いたい!」その一心で集まった小中学生プレーヤーたちも、緊張のせいか顔が強ばってしまっています……。
スタッフとして参加していたミニバス指導者の先生(50代)は子どもの頃の富樫選手を思い出しながら、
「当時、富樫君は小学5、6年生。『この1点取られたら困る!』、そんな試合の肝にいつもシュートを決めちゃう、それが富樫君だった。」
そんな地元ならではのエピソードを聞きつつ、いよいよトークショーがスタートしました。
【富樫選手が伝える、〈楽しもう!〉】
富樫選手が登場すると、歓声とまなざしがとにかくアツい!
「小1の頃、最初はいやいや始めたバスケとの出会い」、「家に帰ってもコーチがいる環境(父親の富樫英樹監督)」、「若さ故に“どれだけ大変かを知らない”からできた15歳での留学」など、自身の経験談を、飾らない言葉で伝える富樫選手。
「子どもの頃から友達と遊んでいても、いつのまにか遊びはバスケになっていた。」そんな富樫選手は何度も「楽しもう」という言葉を口にしていました。「みんな位の年齢の時は、とにかく楽しむことを大切にした方が良いと思う。
そして、目標を持つこと。自分自身で目標をちゃんと持つ事が可能性を広げる。」
「留学を決めた時も、正直英語が5教科の中で一番悪かったけど、怖いもの知らずで不安はなかった」という中学時代の想いや、留学先でのコミュニケーションの苦労話、また今まで挫折した経験を聞かれ、「高校3年間でのプレーがスカウトに認められず希望の大学に行けなかったこと」「高校生のとき、心がズタズタになったことがある」など、今まさに思春期のプレーヤーたちが最も聞きたいであろう話に、誰もが真剣な面持ちで聞き入っていました。
【目標を持つことは大切】
「自分が小学生の時には夢にすら考えたこともなかったNBAが、今回(NBADリーグへの挑戦で)もう少しのところまで来た、もう少し……」
常に高く目標を持ち、チャレンジし続ける富樫選手の姿は、大きな影響を与えたに違いない。
その後のクリニックでもそれぞれが多くのことを感じているようで、プレーヤーたちの強い表情が印象的でした。
本格的なプレイ歴が全くない私ですが、富樫選手のドリブルを見て本当に感動しました。基礎のドリブルをお手本として披露してくれていましたが、力強くてボールが手に吸い付くような美しさがありました。
「NBAにこだわらず、ヨーロッパ各国のリーグ含め、海外に挑戦したい」と今後の目標を語った富樫選手。その言葉に聞き入る、これからバスケ界を引っ張っていくプレーヤーの皆さんからは、向上心あふれるエネルギーをびしびし感じました。
私も目標をしっかり持って精進せねば……と改めて決意しながら帰路につきました。