バスケが国技であるリトアニア
リトアニアの人口は297万人。約200万人の栃木県より少し多い程度であり、レペゼン栃木の芸人・U字工事が敵対する茨城県と変わらない。
ディマビシャスACは「リトアニアは非常に人口が少ないので、全員が家族のような感覚があります」と笑っていた。そんなリトアニアにおいて、バスケは国技。2006年に日本で開催された世界選手権時も、緑色のサポーターの盛り上がりに、世界大会であることを肌で感じさせてもらった。
「人口が少ないリトアニアですが、みんながバスケを愛していますし、全ての人の生活に結びついてるような状態です。単なるスポーツの域を越えており、一言で言えば、宗教的な感覚に近いかもしれません」
母国リトアニアをはじめ、オーストリア、ポルトガル、ギリシャ、チェコ、スロバキアとヨーロッパ各国でプレイヤーとしてキャリアを重ねて来たディマビシャスAC。U-16やU-18リトアニア代表のヘッドコーチを務めたりしながらコーチとしても経験を積み、そして今、異国の地で名将シレイカHCの下でその力を発揮する。1992年にリトアニア代表として、ドリームチームと対戦した経験を持つディマビシャスACが日本にいること自体、スゴイことではないか!
ブレックスがプレイオフに行けると信じている
4月5日現在、3位レバンガ北海道を追いかける4位ブレックス。ともにプロチーム同士によるプレイオフの残る1枠を争う熾烈な戦いは、リーグ戦の醍醐味でもある。上位を見れば東地区1位東芝ブレイブサンダース神奈川と2位トヨタ東京、西地区1位アイシンシーホース三河と2位和歌山トライアンズのいずれも、たった1ゲーム差の中で首位争いが続く。
── ブレックスの印象は?
ディマビシャスAC:今シーズンから来たばかりなので私自身は比較できないですが、周りの多くの方から昨シーズンよりも良いチームになって来た、と聞いています。プレイオフを十分に狙える位置にいますし、私自身もプレイオフに行けるチームだと信じています。実際にプレイオフスポットを勝ち獲るために何をすべきか、それを日々、選手たちには伝えながらしっかりと良いチームを作って行けるようにするだけです。あくまでプレイオフに行くのは第一歩であり、通過点。その先もしっかり見据えています。
── シレイカHCとは以前もどこかで一緒のチームになったことはあるのでしょうか?
ディマビシャスAC:個人的には知っていましたが、一緒に仕事をするのは初めてです。シレイカHCはリトアニアでずっと行って来たシステムや練習方法を、ブレックスでもやっています。自分としてはシレイカHCのやることは理解していますし、やりやすいです。
プレイオフ争いにも終わりがあり、NBLレギュラーシーズンは4月27日に最終戦を迎える。残る試合数は各チーム7〜8試合(4月5日現在)。
ラストスパートをかける選手たちへ、ぜひ会場で声援を送り、勇気づけていただきたい。そして少し目線を変えれば、ディマビシャスACのような輝かしいキャリアを持つ方が日本にいる。他にも、いよいよファイナル4を迎えるNCAAトーナメントやNBAを経験する選手も多い国内リーグ。海の向こうやテレビの向こう側でスーパースターたちを輝かせた功労者たちが今、日本で光を放っているのだ。
4月12日(土)15:00 リンク栃木 vs 日立東京@栃木県立県北体育館
4月13日(日)15:00 リンク栃木 vs 日立東京@栃木県立県北体育館
4月19日(土)16:00 北海道 vs リンク栃木@北海きたえーる
4月20日(日)14:00 北海道 vs リンク栃木@北海きたえーる
4月26日(土)18:00 リンク栃木 vs 千葉@清原体育館
4月27日(日)15:00 リンク栃木 vs 千葉@清原体育館
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泉誠一