ハーフタイムにはホームゲームの華であるサンロッカーガールズが、こちらも歴代のOGを交えて圧巻のパフォーマンス、無敵のマスコット・サンディーとともにおおいに会場を盛り上げた。また、今回参加できなかった中濱達也選手(昨年引退)からのビデオレターを大型スクリーンで紹介するなどうれしい演出もあり、ゲームのみならず楽しめるイベントとなった。
後半に入ってもゲームは大接戦。残り3.2秒で42-39とYellowチームがリードするも、Whiteチームにもスリーポイントで同点に持ち込むチャンスは残されている。幸か不幸か、この場面でフリースローをもらったYellowチームの小野選手はゲームを盛り上げるために2本とも落とすつもりだった(と思う)。観客も暗黙の内にそれを期待していた(と思う)。しかし、そんな全員の思いを裏切るかのように1投目はすんなりゴールイン!すっかり‟空気が読めない人„になった小野選手が平謝りする中ゲームは43-39で試合終了となった。
敗れたWhiteチームを代表してマイクを握った近森選手は開口一番「昨年引退したとは思えないプレーを見せた近森です」と、笑いを誘ったあと、「またこういう機会があったらもうちょっといいプレーをお見せしたいのでまた頑張ります」と、にこやかにあいさつ。
菅選手もまたその後のインタビューで「今日はやっぱり現役の活躍が光りましたね。バスケットは毎日やらないと厳しいということを実感しました。同じようにファンの皆さんが‟毎日やることが大事なんだ„と実感してくれたら、イベントは成功でしょう」と白い歯を見せた。
選手たちが異口同音に語ったのは『ファンへの感謝』の気持ち。現役時代、苦しいときも支えてくれたのはファンの変わらぬ声援であり、「そのファンの前で今日、チームとして戦えたことが本当にうれしい」――
現役時代とはひと味違った選手たちの穏やかな笑顔と、見守るファンの温かな笑顔が心に残り、次の機会をぜひ!と願いたくなるような楽しいイベントだった。
【Whiteチーム】
91 中尾和登 F 193cm
21 戸倉寛之 G 188cm
9 宮ノ腰達也 G 188cm
1 鈴木浄 G 182cm
5 永田道夫 F 194cm
31 二戸倫太 F 188cm
20 佐藤稔浩 G 175cm
16 山田哲也 F/C 194cm
8 大屋秀作 F 191cm
27 近森裕佳 F 192cm
35 小出敦也 スタッフ 180cm
【Yellowチーム】
9 三谷康隆 F 195cm
0 小宮邦夫 G 188cm
3 黒田健一郎 G 183cm
8 大門義守 F 190cm
12 林宏樹 F 193cm
11 菅裕一 G 187cm
8 半田圭史 G 173cm
5 上山博之 G 182cm
13 渡邉拓馬 G 188cm
24 山下洋克 F/C 200cm
9 小野竜智 F 195cm
21 岩隈隆士 G 184cm
634 堀内武蔵 スタッフ 174cm
Text by T.MATSUBARA / Photo by F.MIKAMI