平 僕が言いたいことはたくさんあるんですけど(笑)、この際1つ言わせてもらうなら、試合終了後のファンとのハイタッチ、あれはやめてもらいたいです。バスケットのプロ選手、特にスタメンなんかは一般のファンに簡単に触れられない存在であってほしいというのが持論なんですね。子どもたちがクリニックなんかで触れ合う機会があることはもちろんいいですが、試合のたびに選手がハイタッチしながら会場を回るのは、選手の価値を下げている気がするんですよ。
入江 僕もあのハイタッチはどうかなと思う派ですが、廃止するにはリスクがあるのも確かですよね。前からのファンを切ることにもなりかねないし、文句が出ることは間違いないでしょうし。
平 文句は絶対出ますよね。だから、これはもうリーグの決断だと思います。
入江 まあ、今までもインフルエンザが流行ってますからハイタッチはしませんとか、状況によって中止したりするわけですから、この際「今後ハイタッチはしません」と宣言しちゃえばいいことで。
平 はい、もう選手たちは毎試合、毎試合ハイタッチはしません!
秋元 僕も賛成です。確かにがっかりするファンはいると思うし、文句も出るでしょうが、ハイタッチに代わるもっといいサービスを考えればいいんじゃないかな。
平 そうそう、みんなでアイデアを出し合って、選手の価値を下げないサービスを考えてほしいですね。
山上 サービスというのとは少し違うかもしれませんが、Bリーグや代表戦の地上波放送を望んでいるファンは多いと思います。
入江 今はデジタル優先になってますけど、この代表戦も富山ではテレビで生放送するわけですから、やればできるってことです。あとは全国放送をしてほしいことをしっかり伝える努力をしなくちゃいけない。NHKにももっとしっかり希望の声を届けることが必要です。その声がまだ届いてないと思いますね。
山上 会場に行けない人はネットだけじゃなくて、テレビの前で応援したいですよね。オリンピックでは家族揃ってテレビの前で日本を応援したいです(笑)
マーク オリンピック、楽しみだなあ。
秋山 まだワールドカップ予選の最中ですが、僕は日本は(オリンピックに)出られると思ってます。
平 僕も信じてますよ。
丸山 メンバーは半分ぐらい変わってるかもしれないですけどね。
平 今、20歳前後でアメリカでプレーしている選手もいますし、楽しみですよね。
山上 オリンピック出場が決まったら、また『新しいスターを探せ』をやりましょうか?(笑)
入江 ぜひやりましょう。
山上 それまでに日本のバスケがさらにグレードアップしていることを信じて、私たち“伝える側”も頑張っていきたいですね。今日は皆さん、貴重な時間をありがとうございました。
構成・文 松原貴実
写真 吉田宗彦、泉誠一