Photographs by Munehiko Yoshida 吉田 宗彦
2016年1月11日【男子決勝】/アイシンシーホース三河○ 89 vs 73 ●リンク栃木ブレックス@国立競技場代々木第一体育館
①「来日した頃は40点くらい取っていた」(鈴木貴美一HC)アイシン三河#32桜木ジェイアールのジャンパーが序盤からおもしろいように決まった。26得点はゲームハイ。9リバウンド、6アシストの活躍で大会ベスト5に選出された。
②リンク栃木の#0田臥勇太をマークするアイシン三河#0橋本竜馬。起点となるべき田臥をタイトにマークし、思うようにボールを回させなかった。「すごく評価している」と、その仕事ぶりに鈴木HCも太鼓判!
③日本一のスコアラーの実力を遺憾なく発揮したアイシン三河#14金丸晃輔。「1年目は遠慮のかたまりだったが、自分が得点を取るという意識が強くなった」(鈴木HC)エースは大会を通じて平均21得点。ベスト5も受賞した。
④試合後、「経験を積み、自信をもってプレーできている。プレーの質も上がっているし、もっともっと成長できると思う」と力強くコメントしたアイシン三河#6比江島 慎。「今日はディフェンスがあたってきていたのでボールをプッシュし、そこからアシストを狙った」と、類まれなバスケットセンスを披露した。
⑤第1Pで二桁の差をつけられたリンク栃木が、第2Pに一時逆転。反撃の口火はこのピリオドだけで13得点の#13渡邉裕規。ゲームを通じてアグレッシブに攻め、チームハイの24得点と気を吐いた。
⑥リンク栃木の走れるビッグマン、#27熊谷尚也。速攻の先頭を駆けてダンクを炸裂させれば、ロングレンジも決め、多彩なオフェンスで貴重な得点源となった。
⑦勝利への鍵はリバウンドとルーズボールなどの泥臭いプレー……その言葉を体現し、チームを勝利に導くのが田臥という男。球際で見せる執念がアリーナを熱狂させ、チームを奮い立たせる。
⑧「外国籍選手(基本規定による)の出場はオン・コート・ワン。帰化選手の出場は、各チームの推薦対象となる大会の規定による」(オフィシャルプログラムより抜粋)ため、リンク栃木は#32ライアン・ロシターが15リバウンドとインサイドで孤軍奮闘。だが、ディフェンスに自信を持つアイシン三河の前に15得点と、持ち前の攻撃力は封じ込められてしまった。
⑨昨年は初戦敗退(3回戦)。そのリベンジに燃え、心をひとつにするため“バッシュを赤で統一”したアイシン三河。昨シーズンからのケガで出遅れていた#3柏木真介もチームメイトに積極的に声をかけ、コート上ではベテランらしくチームに落ち着きをもたらしていた。