30歳オールドルーキーは感謝とともに着実に成長中
2年前、プロバスケットボール選手になることを目指して東京アパッチの練習生としてスタートした時、すでに30歳と明らかに遅すぎる決断であった。
しかし、”努力の人”は31歳を迎えた昨シーズン、千葉ジェッツに入団し、プロバスケットボール選手の夢を勝ち取った。千葉ジェッツではなかなかプレイタイムに恵まれなかったが、今シーズン、新天地で迎えた2年目は着実にコートでの実績を伸ばして始めている。
「選手としては試合に出てナンボなので、プレイタイムがある今は率直にうれしく思っています。その信頼にいかに応えていくかが大事になります。自分の役割があるので、それをいかに研ぎ澄ましていくか、明確にしていけるかが、これからの課題です」。
実際に開幕戦を観て、青木、高田 紘久、そしてクリスと3ガードになる場面があった。クリスの言う”自分の役割”とは何なのだろうか?
「チームメイトに気持ち良くプレイさせることと、一刻も早くフロントコートにボールをプッシュさせること。東京がゾーンディフェンスをした時に、何度かうまくボールがひっかかってくれたり、ルーズボールに絡んでいくことができたので、リズムを変えることができたと思っています。課題点としては、JJ(ジョナサン・ジョーンズ)のハイポストからの展開がチームとしてキーとなっていたのですが、もっと康平をコーナーからシュートを打たせる機会も作れたら良かったです。でも、結構フリーランスのオフェンスがうまくできていたので、課題点とは言え、そこまで気にしていないです」とは、ホーム開幕戦を終えた後のコメントだ。
新規チームとして現在進行形でチームを作っている現状をクリスはどう見ているのだろうか?
「チームもすごく良い雰囲気になって来ており、試合を重ねるごとにチーム力も増してきていると感じてます。シーズンインまでにできていなかった部分が多かっただけに、まだまだ伸びる可能性があるチームです。これからが楽しみです」と、前向きなコメントを残した。
クールな見た目とは裏腹に、バスケに対する情熱は人一倍熱く、そして仲間たちへの情も厚い。11月になって一気に寒さが増す中、暑苦しいほどの情熱という鎧をまとったクリスがいよいよ日野に凱旋する。
「ホームのブースターさんが会場に来てくれているわけですから、みんなが気持ち良い試合を見せるのがプロフェッショナルだと思っています。今日(10月26日)負けてしまった以上、何十倍も気持ちを入れて日野でのホームゲームに臨みたいです」と意気込むクリス。
故郷・日野で、東京サンレーヴスを盛り上げ、勝利のハイタッチをしよう!
- 11月10日(土) 18:00 東京vs仙台@日野市市民の森ふれあいホール
- 11月11日(日) 14:00 東京vs仙台@日野市市民の森ふれあいホール