日本バスケの変革を一気に加速する、新しいトップリーグNBLが開幕した。さまざまな施策を試み(心許ない点がないわけではないが)、とにかく今までの殻を破ろうとするチャレンジに拍手を送りたい。
bjリーグは9年シーズン目。6チームが覇を競った初年度を思えば、21チームでの優勝争いは着実な進展がうかがえる。まだまだ盤石とは言えないかも知れないが、記念すべき10シーズン目に向けた、新たなスタートの時だ。
女子ではWJBLが“女バス”の強化と普及をしっかり担えば、SOMECITYや3×3など、ストリート系バスケの注目度も格段にアップしている。
2020年、夏季オリンピック、パラリンピックが東京で開催されることが決まり、周りのスポーツ好きのワクワク感が伝わってくる。ところが……である。バスケファンは大丈夫か? とヤキモキ。女子はともかく、男子は出場が危ういのでは……などと聞こえてくる。
いやいや、それはないだろう(だろう!?)、いや大丈夫だ! ゼッタイに出よう!! 前述した通り、“バスケは一歩前へ”進んでいる。リーグの話だけではない。NBL所属選手を中心とした『日本バスケットボール選手会』(以下、選手会)が産声を上げた。これはとても喜ばしいニュースだ。※経緯はオフィシャルサイトhttp://j-bpa.com/ 他、いくつかのサイトに掲載されている。
好きな選手は?「〇〇選手!」と自分が呼ばれたい
9月16日(日)の選手会設立記者会見では、会長:岡田 優介選手(トヨタ自動車アルバルク東京)以下、副会長:朝山 正悟(三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋)、柏木 真介(アイシンシーホース三河)、木下 博之(和歌山トライアンズ)、桜井 良太(レバンガ北海道)、竹田 謙(リンク栃木ブレックス)、竹内 譲次(日立サンロッカーズ東京)の各選手の就任が紹介された。
──国内トップ選手であるということに自覚を持ち、子どもたちにとって憧れの存在となるべき──(オフィシャルサイト「代表挨拶」より抜粋)との考えを持ち、できるところから一歩ずつ活動をスタートさせる。会長、副会長以下、NBL全12チームから各2名が理事に就任し、五十嵐 圭(三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋)、川村 卓也(和歌山トライアンズ)両選手が幹事に就任した。
【理事】
桜井 良太(レバンガ北海道)副会長
野口 大介(レバンガ北海道)
網野 友雄(リンク栃木ブレックス)
竹田 謙(リンク栃木ブレックス)副会長
佐藤 博紀(千葉ジェッツ)
宮永 雄太(千葉ジェッツ)
酒井 泰滋(日立サンロッカーズ東京)
竹内 譲次(日立サンロッカーズ東京)副会長
岡田 優介(トヨタ自動車アルバルク東京)会長
正中 岳城(トヨタ自動車アルバルク東京)
加々美 裕也(東芝ブレイブサンダース神奈川)
勝又 穣次(東芝ブレイブサンダース神奈川)
佐々木 瑛(つくばロボッツ)
中川 和之(つくばロボッツ)
柏木 真介(アイシンシーホース三河)副会長
橋本 竜馬(アイシンシーホース三河)
朝山 正悟(三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋)副会長
鵜澤 潤(三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋)
木下 博之(和歌山トライアンズ)副会長
永山 誠(和歌山トライアンズ)
松山 晃士(兵庫ストークス)
梁川 禎浩(兵庫ストークス)
小野 元(熊本ヴォルターズ)
小林 慎太郎(熊本ヴォルターズ)
【監事】
五十嵐 圭(三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋)
川村 卓也(和歌山トライアンズ)
ここに名前が挙がっているのは、それぞれチームの顔にもなれるベテラン・中堅選手たちだ。コート上でのパフォーマンスだけでなく、さまざまなファンサービスを考え、できるところから地道に活動を始めて行こうとしている。バスケファンはその思いをきちんと受け止めたい。参加することに意義がある……そうオリンピックだってそうだったはずだ。
選手会のオフィシャルサイトをチェックし、彼らの活動に興味を持つ。気軽に参加・賛同できることがあれば、一緒にアクションを起こす。
ゴールはまだまだ先だが、“走れ!選手会”。バスケ好きがエール送っているぞ!ファンは選手と二人三脚で楽しみたいのだ。
文・羽上田 昌彦(ハジョウダ マサヒコ)
スポーツ好きの編集屋。バスケ専門誌、JOC機関紙などの編集に携 わった他、さまざまなジャンルの書籍・雑誌の編集を担当。この頃は「バスケを一歩前へ……」と、うわ言のようにつぶやきながら現場で取材を重ねている。 “みんなでバスケを応援しよう!”を合言葉に、バスケの楽しさ、面白さを伝えようと奮闘中。