── 開幕すればもっと刺激がもらえるでしょう。ご自身の将来像はいかがでしょうか?
斎藤:そこはまだあいまいです……コーチングの最終的な目標というかゴールとして日本代表チームに関われればいいな、と漠然と思っていますが、今はどんな環境、カテゴリーでもコーチングができればいいので将来像にあまりこだわりがありません。一時期、文部科学省の「トップアスリート派遣事業」の一環として教育現場で体育を教えていました。大田区の小学校で、体育のコーディネーターとして3年間勤務し、都内の高校生への指導もしています。どのようなカタチであれコーチングをしたい。どのチーム、どのカテゴリーというこだわりはありません。教えることが面白い。
── コーチ学であったり、コーチングテクニックであったり、その習得方法は?
斎藤:いろいろな試合を見たり、本を読んで勉強したり……などをしてはいますが(バスケに限らず)何かを教えるということに関しては、大人も子供も一緒で、本質的なものに変わりないと感じています。いかに伝えるか、いかに理解してもらえるか。例えば、拓馬には拓馬のバックボーンがあり、僕とは違うアプローチがあるでしょう。それを見るだけでも勉強になります。自分がステップアップ、キャリアアップすることが、そのままチームへのフィードバックになる。教えることと、学ぶことは共通していて切り離すことができません。これからシーズンが始まりますが、選手からも大いに刺激を受けながら、チーム一丸となって成長したいと思います。
── コーチ留学は興味がありますか?
斎藤:もちろん、興味はあります。アメリカやヨーロッパへ……チャンスがあればぜひぜひ!
斎藤卓アシスタントコーチ(さいとう たく)
1979年1月1日生まれ、東京都出身。東海大学卒。横浜ギガキャッツ(横浜ギガスピリッツ)、TEAM-S。コーチ歴:アースフレンズ”バリバリチーム”(2013〜2014年)
“バスケットボールの教科書”TAKU(TEAM-S)引退
チームの指揮官、小野HCに2人への期待を聞いてみた。
「拓馬に期待するのは、ひとつは経験。これまでトップリーグで戦ってきたというキャリアです。我々が戦う場(NBDL)がどういうところなのか、そのレベルの高さを知っているわけですから、若手選手に伝えて欲しいですね。シーズンが始まれば痛感するでしょうが、今から理解できれば、備えもできます。そういう意味では中村(大輔 #24/兵庫ストークスから移籍)や粂川(岳勤 #0/TGI・Dライズより移籍)もNBL、NBDL経験者ですから、彼らを中心に、練習に臨む意識が変わってくればと思っています。
そしてもうひとつは、彼本来のプレイを取り戻すこと。どちらかというと彼は寡黙なイメージですが、今は練習でよく声が出ています。ベテランと若手が刺激し合ってレベルアップして欲しいと思います」
「斎藤ACと話していると、彼のバスケットボールへの思い、そしてコーチングへの熱意が伝わってきます。アシスタントコーチの仕事は多岐にわたり大変ですが、とても意欲的に取り組んでくれています。これからもっとコミュニケーションを深めながら、チームの指導などシェアしていきたいですね。大いに期待しています」
「私自身一年間現場から離れ、いろいろな経験をさせていただきました。新たに気持ちで選手たちとともに目標に向かって突っ走りたいと思っています」という小野HC。若いチームは“明るく、元気に”練習や試合を重ね成長しているが、「これからもっとチームとして個人として、プレイの精度を上げていかなければなりません」(小野HC)
── そのためにも“TAKUMA & TAKU”の活躍は不可欠だ。新たなスタートを切り、それぞれの夢に向かって邁進するアースフレンズ東京Z。“TAKUMA & TAKU”の挑戦も始まったばかりだ。
開幕戦/10月18日(土)13:00、19日(日)13:00
東京海上日動ビッグブルー vs アースフレンズ東京Z@‘東京海上日動石神井体育館
ホーム開幕戦/10月25日(土)19:00、26日(日)15:00
アースフレンズ東京Z vs 大塚商会アルファーズ@大田区総合体育館
アースフレンズ東京Z
NBDL