現役時代、鵜澤は「真似しようと思っても全然できなかったのがジェイアール。スマートにプレーする選手であり、バスケIQの高さをスゴく感じました。自分で行くときとまわりを使う選択がすごく絶妙で、それを真似したかったですが身につけられなかったですね」と一目を置いていた。今度はWリーグのベンチで相まみえるライバルに対し、「負けられないですね。選手としてはコテンパンにやられたので、せめて指導者としては勝ちたいです」と闘志を燃やす。
指導者として手本となる存在を聞けば、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ(現:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)時代のチームメイトであり、日本体育大学の4つ先輩である千葉ジェッツの大野篤史ヘッドコーチの名を挙げた。
「バスケに対してものすごく情熱を注いでいることを、同じチームで感じることができたのは良かったです。引退後、コーチになられた後も何度かお話を聞かせていただく機会がありましたが、変わらぬ情熱でバスケと向き合っています。藤永(佳昭)とは名古屋Dで1シーズン一緒でしたが、千葉へ移籍する際、大野さんから学べるならば絶対に選手としてプラスになる、という話はしました。実際に千葉で2年プレーし、『コーチとして尊敬できるし、素晴らしい人です』と藤永は言っていますし、僕も憧れています」
トップリーグで指導者になる目標を叶えた鵜澤だが、その舞台は結果が全てでもある。
「まさにその通りです。シャンソンで本当にがんばります。期待していてください!」
この話をうかがうことができたのは先週末のこと。新潟アルビレックスBBを最後に、引退した鵜澤への取材を行い、次なるステージについても合わせて話してもらった。16年に及んだ現役生活から学生時代まで、「今だから言えるけど──」と切り出す笑いと情熱に溢れたインタビューは後日掲載。
新アシスタントコーチ就任のお知らせ(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)
http://vmagic.chanson.co.jp/topics/2020/0803.html
文 泉誠一
写真 B.LEAGUE
画像 バスケットボールスピリッツ編集部