「40試合近く出てなかった分、あとの20試合でなんとかしようという想いはあります。今スタメンなんですけど、(篠山)竜青さんは強度高くディフェンスしてたからスタメンだったんだと宮崎(哲郎アシスタントコーチ)さんに言われて、それを自分もできるように、最近はディフェンスから流れを作れるように心に置いてプレーしてますし、それができればチームも勢いに乗っていける。残りの試合もそこは崩さずにやっていきたいと思います」

米須の戦列復帰が近づいてきた頃、今度は水野幹太が戦線離脱を余儀なくされた。2人はハンドラーの役割を担っている点も同じだが、怪我も利き手側である右肩の脱臼と全く同じ。今は互いに支え合っているところのようだ。
「幹太さんは今リハビリを頑張ってるんですけど、同じ怪我というのもあって、自分のリハビリがどうだったかというのを伝えながら、幹太さんのほうからも試合中や練習中にいろいろ伝えてくれることが多くて、言われたことを直したり体現したりしてるところは幹太さんも見てくれてると思うので、しっかりやらないとなって思います」
「全員が脅威にならないといけない」という勝久HCの考えはチームに浸透している。米須は、チームメートの中でも特に津山尚大が相手に脅威を与えていることを強く感じ、「ディフェンスが尚大さんに寄って、自分が空いたチャンスを逃さずシュートを打っていったのが今日の3ポイントにつながった。これを継続していけば、逆に尚大さんも余裕を持ってプレーできるようになってチームとしても幅が広がる」と自身も脅威になることによる相乗効果を見込む。CS進出の可能性はなくなってしまったが、川崎に貢献したい気持ちは強く、何より、ルーキーである米須のキャリアはまだまだ先が長いのだ。
「今日みたいに点数を取ることによって相手に嫌がられる選手になっていければと思いますし、今まで出てなかった分、残りの試合で1つでも多く勝ちを積み重ねて、自分のスタッツも上げながら、次のシーズンにつながるようにやっていけたらと思います」

筆者は一通り質問した後、先立ってムトンボ ジャンピエール(新潟アルビレックスBB)を取材したことを思い出した。「いつか対戦したい」という言葉を伝えると、米須の顔はほころんだ。
「彼は他の留学生とはちょっと違うなという感じがありましたし、大学で違うチームになってもやっぱり凄いなと思ってました。僕は対戦したいというよりは、いつかまた一緒にやりたいなと思ってます。お互いのことはわかり合ってるので」
東山高のウインターカップ準優勝の原動力となった2人の再タッグ。実現するかどうかはもちろん誰にもわからないが、そんな夢を見るためにも、米須は長いキャリアを過ごしていかなければならない。
文 吉川哲彦
写真 B.LEAGUE











