B1はレギュラーシーズンの約4分の3を消化し、東地区は宇都宮ブレックス、西地区は長崎ヴェルカに地区優勝マジックが点灯している。とはいえ、まだ各クラブ16試合が残っており、他クラブにも逆転のチャンスは十分にある。特に西地区は、2位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズが勝率で長崎と並走する、目の離せない状況だ。
東アジアスーパーリーグ開催に伴うバイウィークの前に行われた第26節で、名古屋Dは越谷アルファーズに2戦とも29点差をつけ、100点ゲームの快勝。強固なディフェンスからのトランジションオフェンスという持ち味を存分に発揮し、相手ターンオーバーからの得点がGAME1で28点、GAME2で30点。ファストブレイクポイントもGAME1で35得点、GAME2で16点と申し分ない試合内容だった。
連戦の2試合は同じような展開になりにくい中、80分間名古屋Dの志向するバスケットを徹底できたのは、GAME1の試合後会見に登壇した今村佳太が兜の緒を締めていたように、勝利にも気を緩めないマインドが浸透していたからだろう。

「全体を通して、自分たちが大事にしてるポゼッションゲームのところで、リバウンドで勝ったのがすごくプラスだったと思いますし、40分間越谷さんがやりたいことをやらせなかったのが良かったと思いますけど、自分たちが戦っていく上で直さなきゃいけないところもまだまだあると思うので、しっかりリセットしたいと思います。
今日のバスケットは自分たちがやりたいことそのものだったかなと思います。日によってシュートの確率は上振れ、下振れすることがあると思うんですけど、ディフェンスやリバウンドの部分はしっかりできていて、今日も良かったと思います」
今村自身のパフォーマンスも十分なものだった。7本打った3ポイントが5本成功して15得点。本人も言うようにシューティングスランプ気味の時期もありつつ、「齋藤拓実やアーロン・ヘンリーといったアタックできる選手がいる中、彼がフロアバランスを取ってくれる」とショーン・デニスヘッドコーチが評価するように、チーム最多のアテンプトを誇る3ポイントシューターとして、リーグ4位という名古屋Dの得点力の一角を担っている。付け加えておくと、GAME2も3ポイントは7本中5本成功と、個人のパフォーマンスでもGAME1のクォリティーを保っている。
「今シーズンはシュートタッチに悩んだ時期もあったんですけど、最近はわりと戻してきたというか、徐々に上がってきたなというのがあるので、もっともっとアグレッシブにいけるところはいきたいと思いますし、何よりも自分たちはオフェンスでどこからでもクリエイトできて、得点力のある選手も多いので、オフェンスの幅があればより止めづらくなる。その中で、自分もアグレッシブさを失わずにやっていきたいと思います」

Bリーグの2シーズン目に新潟アルビレックスBBの特別指定選手としてプロデビューした今村は、今年30歳になった。年長のチームメートがいるといっても、リーダーとしての存在感にも期待を寄せられる年齢だ。デニスHCは「だいぶ良くなっている。もうちょっと喋ってほしいというところにチャレンジしていて、彼は琉球(ゴールデンキングス)で優勝した経験もあるので、その経験や知識をもっと他の選手にも話してほしい」とまだまだ物足りないようだが、当の本人はここぞという局面でチームを引っ張りたいという考えがあるようだ。











