「B1やB2がギラついてないわけではないと思うんですけど、キャリアを重ねていくと守りに入ってしまったり、どうしてもきれいにまとまるようなところがある。時にはそれが必要だと思いますけど、尖ること、自分のスタイルを出していくことが大事だと思うんです。B1やB2に行って、もしかしたらプレータイムを貰えて成長できたかもしれないですけど、結果僕は12年ある程度のプレータイムを勝ち取って、最前線でやってきた。こういうサバイバルに近い所はいろんな選手がいて、B1を経験してきた選手ともやれるし、大学から来て突き上げてくる選手ともやれる。僕の肌感ですけど、B1やB2の試合を見たりしてきた中で、B3でも輝ける才能はたくさんあると思いますし、自分だって上のリーグでもやってやるよっていつまでも思ってるので、来シーズンの新リーグが楽しみだなという気持ちもあります。まずは今シーズンプレーオフに行って、今よりもシビアな競争にも勝ちきった上で、次に挑んでいきたいと思います」

リーグ再編に伴い、B3も10年目の今シーズンが最後。B3一筋にプレーしてきた髙橋としては、やはり最後を優勝で飾りたいところだ。本人も以下のように言っているが、筆者が調べた限りでも、Bリーグの10シーズンを全てB3で過ごした選手は髙橋ただ1人。尚のこと、リーグの1ページに刻まれる結果を残したいという想いが強くなるというものだ。
「たぶんですけど、Bリーグが始まってからずっとB3にいるのは僕だけなんじゃないかと思うので、最初から最後までいる僕に栄光を勝ち取らせてくれよっていう(笑)、したたかな想いはあります。チームの成功が一番ですけど、野心はずっと持ち続けて、最後は自分の力とチームの力で勝って、次に向かいたいなという気持ちですね。
本当に喉から手が出るほど目の前の1勝が欲しいので、自分が点を取れなくてもアシストができなくても、チームが1点でも勝てばいいし、プレーオフに出れば土俵は同じ。そこから歴史を変えていきたいです」
髙橋にはもう一つ、秘かに狙っているものがある。2シーズンぶり2度目の開催が発表されたオールスターだ。前回は宮田諭(東京U)や大金広弥(東京八王子ビートレインズ)、山口力也(山口パッツファイブ)といった各クラブを象徴する選手が選ばれたが、金沢と豊田合成スコーピオンズから4人ずつ、その他のクラブからは1人ずつしか出場できなかったため、当時東京八王子に在籍していた髙橋の名前はなかった。B3の最後を飾る今回はやはり、リーグを支えてきた選手として髙橋の選出がなくてはならない。

「今回はラストなので、ここは出場したいなという想いは強く出していきたいです。自分のキャリアの一つの区切りというか節目にもなるし、B3リーグを盛り上げて良い形で締めくくりたいですし、歴史に対する感謝をファンの方や他のチームの皆さんと分かち合って、新リーグに向かいたいと思います」
“ミスターB3” という称号があるとするならば、それは髙橋にこそ相応しい。B3ラストシーズンも最終盤。髙橋はプレーオフで、そしてオールスターでその称号に華を添えることができるか。
文・写真 吉川哲彦











