ジャンピ自身の言葉も、鵜澤HCの証言を裏づける。成長に対する渇望が、ジャンピを日々の努力へと駆り立てていることが窺える。
「潤さんは日体大の先輩で話しやすいです。『おまえは若いからもっといいプレーができるよ』っていつも言ってて、練習が終わった後に『これやったらいいよ』って教えてくれる。それがめっちゃ嬉しいです。違うビッグマンを見たらいろんなプレーをやってるけど、自分の映像を見たら全然足りてない。外のシュートももっと打ちたいし、もっと練習したいですね」

来日して8年が経とうとしている今、「日本がめっちゃ好きだから、自分の国に全然帰れない(笑)」というジャンピは将来的に日本国籍を取得したい希望も持っている。この東京八王子戦の前に行われたワールドカップ予選を映像で見たジャンピは、「日本が負けて悲しかった」と一言。「いつかジャパンのユニフォームを着てコートに立って、日本を勝たせたい」と、そのモチベーションは高い。
「日本はきれいだし、ブラックとか関係なくみんな一緒。『この人黒い』とか言う人がいないのがめっちゃいいから、日本のパスポート取りたいです。コンゴは全然雪降らないですけど、長岡で初めて雪を見たらそれもいいなって思いました。寒いのも慣れたし、日本大好きです」
鵜澤HCが「ユージーンは気がついたらリバウンドを取ってるイメージですけど、ジャンピは1本1本がしっかり取った感じがあるし、チェイスダウンのブロックも、相手にしてみればいけると思ったタイミングできれいにスパーンとやられるので、彼がいるだけで嫌な印象を与えられていると思います。リムプロテクターとしてはリーグでナンバー1」とその存在感を称賛すれば、「ここ最近の僕のアシストはほぼジャンピだと思う」という五十嵐もまた、「2メンゲームをやっても僕の意図を汲んでくれてしっかりファウルを貰ってきますし、リムプロテクターとして彼がいることで相手のオフェンスはやりづらさを感じてると思います」とコート上で大きな影響力を持つ選手であることを語る。

2人の評価は「彼の成長が不可欠で、その成長がチームの成長の大きな部分を担っている」(鵜澤HC)、「彼の良さをもっと引き出していきたいし、彼自身もこのチームのエースなんだという想いでやっていくことがレベルアップにつながる」(五十嵐)とチームにおける必要性や伸びしろについても一致。何より、ジャンピ本人が「ブロックのリーダーになるとか全然考えてない。簡単なレイアップをされるのが嫌だからブロックする。チームが勝つためにやってます」と勝利を最優先している。85-98と快勝した東京八王子とのGAME2では、17得点を挙げながらもリバウンドが9本にとどまり、ブロックは1つもなかったが、「今日は疲れてたんですけど、最初から最後まで全員が点数を取ったからいい感じです。日本人もリバウンドを取ったし、みんな頑張ったのが嬉しかったです」とチームの勝利を喜んだ。直近の目標はB3優勝。日本流のマインドを持つ若武者は、ディケンベよりもオールマイティーな選手を目指し、ここからさらに大きなインパクトを残す存在になっていくだろう。
文・写真 吉川哲彦











