川崎の象徴であり、精神的支柱である篠山は「どういう姿勢で戦うかというところで、ジェフさんがやろうとしてることは一番最初に体現したいと思ってるし、やっぱりプロスポーツのお仕事なので、結果ももちろん大事なんですけど、いかにお客さんに『また見に来たい』と思ってもらえるかがすごく大事。それって結果だけで伝えられるメッセージじゃないと思うし、僕自身がお客さんに示していって、『また応援に来たい』と思ってもらえるようにしないといけない」と、チームがどうあるべきか、その中で自身が何をすべきかを誰よりも考えている。そして、それを実際に行動に移していることは勝久HCが以下のように証言している。
「常に進化しようとしているその姿を、長く一緒にやってるチームメートも見ていますし、初めて川崎に来た選手も彼の日々の努力、練習に向けての準備、終わった後のセルフケア、チームでこういうことを目指していこうということをコートですぐに体現しようとする姿勢を見ている。そういった、コーチとしてやってほしい部分を彼がやってくれることがすごくありがたいです。彼の背中を見てチームは勢いづきますし、かけがえのない存在です」

それから1カ月半ほどが経った第22節、再び琉球との対戦が訪れた。佐賀戦の後は同一カード連敗がなく、東地区首位争いを演じるレバンガ北海道にも土をつけてみせた川崎だが、GAME1で55-82と完敗を喫すると、GAME2では粘り強く戦うことができたものの、結果としては66-77で前日に続く黒星。篠山は「相手がどうこうというよりも、自分たちの調子が良いとか悪いとか、シュートタッチが良いかどうかという部分だけではなくて、そもそもの意識が足りない部分がまだまだある」とチームに厳しい目を向けた。
かつての川崎は、ポストシーズンに進むのは最低限の目標であり、優勝できるかどうかにフォーカスするレベルにあった。それを知る篠山は、当然ながらチームの現状に満足していない。
「今のB1リーグで戦っていく上で、全員の力が必要ということは大前提として、打開力や個のタレント力ではハッキリ言って劣っていると思うんです。だからこそチームとして戦わなければいけないし、1人ひとりのハードワークが求められるし、それをベースに置いた中でどうやってチームとして活路を見出していくかというチームにならなければいけないと思いますけど、本当の意味でそれをちゃんと理解できてないのかなと思ってしまうことがあったり、やらなきゃいけないことがないがしろになってしまったり、無理しなくていいところでタフショットになってしまったり、チームとして良い方向に行けてないと感じてしまうのは正直ありますね」











