B3リーグは各クラブが全52試合のうち36~40試合までを消化し、プレーオフ進出争いも既にラストスパートの時期に差しかかった。例年盛り上がる7~8位の枠をめぐる争いは今シーズンも面白く、勝率5割程度になるであろうプレーオフボーダーラインの前後には、現状5クラブほどがひしめいている。
湘南ユナイテッドBCは、一昨シーズンにそのプレーオフ争いの主役となった。前半戦は思うように白星を伸ばすことができなかったものの、後半戦に急浮上し、最後の最後で8番目の枠に滑り込んだ。直前まで8位だった立川ダイスとは勝率で並び、対戦成績も2勝2敗。その4試合の得失点差でたったの1点上回ったことで、湘南は初のプレーオフ進出を果たしたのだった。
しかし、昨シーズンも前半戦の不調を後半に挽回したものの、湘南以上の快進撃を見せた山口パッツファイブに2勝届かず、プレーオフ進出を逃した。アシスタントコーチから昇格した鈴木友貴ヘッドコーチが率いる今シーズンも、同一カード連勝の節は少なく、順位はプレーオフ圏外で推移してきた。

1月にはホームで4連敗も喫し、第19節はアウェーで東京八王子ビートレインズに連敗。バイウィークを挟んだ2月20日・21日の第21節は、5位につける新潟アルビレックスBBをホームに迎えての戦い。残りの試合数を考えても、この新潟戦の結果は今後に影響を与えかねないものだったが、湘南はそのGAME1で勝利した。ターンオーバーなどで相手を勢いづかせ、失点が続いてしまう時間帯もありながら、後半の20分間はペイントエリアを上手く守ることができた。14分53秒の出場で8得点を挙げ、勝利に貢献した中野広大は良い手応えを感じたようだ。
「相手は上位のチームですし、自分たちは連敗してる中だったんですけど、自分たちがやってきたことをバイウィークにしっかり確認できて、今日の結果につながったのかなと思います。新潟さんはインサイドが強烈なので、やっぱりそこを重点的に抑えていくという話があったんですけど、前回は守れてた部分と守れてない部分があって、そこでやられないようにというイメージはチームとして持ちながらできたと思います。
今回バイウィーク明けでまず1勝できたことは大きいですし、途中加入した(チェハーレス・)タプスコット選手がだんだんチームに馴染んできて、彼も他の選手の特徴をつかみながらやってきてると思うので、チームとしてしっかりビルドアップしていけたらと思います。逆に他のチームも完成度は絶対に上がってくると思うので、自分たちもそこに対応していけるようにと思います」

今シーズンの湘南はジェイコブ・ポラコヴィッチがリーグの得点ランキング上位に名を連ねるほか、シューターの石井智大がスターターに定着し、得点源の一角としての地位を確立しつつある。チームのローテーションの中で、中野はその石井のバックアップとしてコートに立つことがほとんどで、今シーズンは開幕節の2試合以外は全てベンチスタート。プロでは既に9シーズン目とあって、シックスマンとしての役割もよく心得たものだ。
「自分の持ち味は3ポイントなので、それを狙いながらというのはもちろんありますし、たとえばスタートで出たメンバーが良い流れを作ってくれたのであれば、自分たちが交代で出たときにより良い流れになるようにつないで、流れが悪ければ自分たちがチームに勢いをもたらすということはイメージしてプレーしてます。スタートで出てる石井がシュートが入ってないときに、自分はシュートを入れてやろうという気持ちでコートに入ってますし、周りに声をかけることも常にできるようにというのは意識してますね」











