約7カ月でレギュラーシーズン60試合を消化する上、クラブによってはそこに天皇杯なども加わり、何よりもタフさを要求されるのがBリーグ。それとの因果関係を断言できないとはいえ、今シーズンは特に故障者が多く発生している印象があるが、B1のリーグ戦は水曜開催が12試合あり、すぐに次の試合が待ち受けている。各クラブの編成担当者は対応に苦慮したことだろう。
アルバルク東京は特に大変だった。テーブス海や中村浩陸など日本人選手も戦線離脱を強いられてきたが、試合に与える影響が大きい外国籍選手や帰化選手、アジア特別枠選手に関してはすぐにその穴を埋める必要がある中、開幕前にライアン・ロシターとブランドン・デイヴィスが怪我で戦列を離れたことで、短期契約でアイラ・ブラウンとスティーブ・ザックを緊急補強。一旦は復帰したデイヴィスが再び負傷すると、短期契約のジェフリー・パーマーを挟んでフランク・カミンスキーの獲得にこぎつけたが、そのカミンスキーまでもがリーグ戦3試合の出場でインジュアリーリストに入り、結局契約解除となった。リーグ戦の合間を縫って東アジアスーパーリーグ(EASL)も戦わなければならない状況下、次から次に選手を襲う怪我に最も悩まされたのは、伊藤大司GMだったに違いない。

カミンスキーがインジュアリーリストに入ったタイミングで、A東京は期限付移籍という手を打ってきた。12月19日、クラブからのリリースに記された名前は、佐賀バルーナーズのチェイス・フィーラー。レイナルド・ガルシアのインジュアリーリスト抹消に伴い、佐賀の外国籍選手が4人になったことでA東京にチャンスが生まれたのだった。フィーラーは早速、リリース翌日のレバンガ北海道戦に出場し、12連勝中の相手に22点差をつける快勝に貢献した。付け加えておくと、これがA東京にとってB1でのホーム通算200勝目である。
「ディフェンスがゲームプラン通りに遂行できたと思いますし、北海道の得点源の選手をしっかり抑えたことは非常に大きなポイントで、そこから良いオフェンスにつなげることができたと思います。自分自身はまだアルバルクのスタイルやシステムを理解しようとしている段階ですが、良いチームメートに恵まれて、いろいろとアドバイスやサポートをもらっている。能力の高い選手が多いので、彼らを生かすプレーができるようにと思っています」
A東京は、この2週間前にアウェーで佐賀と対戦したばかりだった。GAME1は91-64、GAME2は90-77でいずれも佐賀が勝利し、フィーラー自身もオールラウンドな働きで連勝に一役買っている。北海道戦の後にその2試合を振り返ったのが以下のコメントだが、わずか2週間後にその対戦相手に期限付移籍することになるとは本人も思っていなかった。

「アルバルクはディフェンス中心のチームで、対戦相手としては恐れる部分がありましたが、両チームにとってチャレンジングなシーズンの中、カミンスキー選手が加入して間もなかったアルバルクは、チームとしてリズムがつかめていなかったと思います。逆に佐賀には勢いがありましたし、SAGAアリーナという素晴らしいアリーナと素晴らしいファンの皆さんの後押しもあって連勝できたと思っています」











