新年に突入して最初の試合、B1でいえば1月3・4日の第18節はレギュラーシーズンの折り返し地点。今年度は天皇杯・皇后杯のフォーマットが変更され、ファイナルラウンドがかつて採用されていた年明け集中開催方式に戻ったが、B1の8枠は昨シーズンCSに進出したクラブに与えられたため、その他のクラブは今大会に参加できず、第19節まで約3週間試合から遠ざかることになる。
サンロッカーズ渋谷は、前半戦の最後にファイティングイーグルス名古屋をホームに迎えたが、ディディ・ロウザダに続いてトーマス・ウェルシュもインジュアリーリストに入り、永吉佑也、野﨑零也もコンディション不良。さらにはカイル・ベイリーヘッドコーチ(後に契約解除)も欠いての戦いだった。そして、GAME1ではトロイ・マーフィージュニアまでもが負傷。弟であるマイロ・マーフィーとのマッチアップが実現した試合で負傷してしまったのは不運としか言いようがない。

ただし、チームは第4クォーターに接戦を抜け出し、89-78で勝利を収めている。30得点11リバウンド3スティールというスタッツを残したジョシュ・ホーキンソンの活躍によるところが大きかったのは言うまでもないが、3ポイント4本を含む14得点を挙げた田中大貴の働きも貴重なものだった。第4クォーターにヒットさせた2本の3ポイントのうち、1本目はBリーグ通算500本に達する節目の一撃。なお、本人の反応は「言われるまで知らなかったですし、500が多いのか少ないのかさえわからないですし……30人目? 微妙っすね(笑)」というものだったことも付け加えておきたい。
田中のこの日の出場時間は33分35秒に及んだ。開幕から全試合にスターター出場している中、チームとしては中盤戦に入ってフルメンバーがなかなか揃わない。司令塔でなくともゲームをコントロールすることのできる田中としては、チームオフェンスのバランスを取るのが難しいところだろう。「誰がいる、誰がいないということで特別何かを変えようとは思っていない。心がけてるのは、瞬間瞬間で良い判断をしようということ。それがやっぱり前提にある」ということだが、主力の負担が増している現状にはやはり危機感があるようだ。
「今は人数が少ないですし、ジョシュやドンテ(・グランタム)に負担がかかってる状況。自分も今日長く出て、それだけ分数が増えると2日目が難しくなってくるし、その中でどれだけできるかというチャレンジなところはあるんですけど……難しいですよね。このリーグで怪我人が出ないというのはなかなかないと思うし、それでも勝っていかないといけない。僕たちは、特にシーズンが始まって全員揃ってたときは、結果だけ見れば良いスタートを切れたと思うし、それができなくなって崩れていった感は否めない。でも、試合はどんどん来ますし、今いるメンバーがステップアップする必要があると思います。今日は(大森)康瑛が良いフローターシュートを決めてましたけど、明日トロイが出られないので分数も伸びるだろうし、そうやって出てくる選手がどうにかして穴を埋めていくしかないのかなと思います」

そもそも今シーズンの1試合平均出場時間も約28分という長さだが、これはアルバルク東京在籍時から大きく変わっていない。Bリーグは10シーズン目となり、田中も34歳になった。A東京でリーグ連覇に輝いた頃と比べれば体力面、コンディションの維持などには気を遣う必要もあるだろう。ただ、容赦なく過ぎていく年月と引き換えに、経験値を手に入れるのが優れたアスリート。田中も、自身の体との向き合い方は心得ている。











