「今日はマコ(比江島)やDJ、昨日活躍した小川君という強烈なガード陣に対してのディフェンスのやり方みたいなところから自分の良さをちょっとずつ出していって、それがオフェンスにもつながった部分があると思います。でも、まだきっかけでしかない。またどこかで悩む時期がくると思うし、そういうときに何でチームに貢献したら良いかというのを、今回を一つの経験値としてこれからの練習やゲームでやっていけばいいと思います。B1でやっていける素質は全然ある。気持ちが強い男で、その気持ちの部分も揺らいじゃってた感じがあったんですけど、その良さを潰さないというところが今日は少し垣間見えたと思います」(安齋HC)

初めてB1でプレーしているシーズンで、開幕から全試合に出場し、1試合平均20分弱の出場時間を得ているのは、コーチ陣からの期待の表れだ。従来のスキルや戦術眼以外に求められている要素を積み上げていくことが、B1の高いレベルと対等に渡り合うための道。安齋HCが言うように、強気な姿勢が池田の持ち味であることは本人も自覚している。宇都宮という常勝クラブに立ち向かっていくことで、それを改めて強く認識することができた。
「自分の良さがあったからこそ竜三さんの目に留まって、呼んでもらうことができたので、そこはなくしたくないというのは僕もわかってるんですけど……B1の舞台に来て、1回選手として見つめ直すというか、もがいてる最中。少しずつ自分を高めていけたらと思います。今まではシンプルにやってきたものが、それだけじゃダメだというのが、上のレベルにいくにあたっては絶対に必要だと思います。ブレックスの選手は誰が出てきても変わらず、一つのディフェンスもオフェンスも質が高い。それを目指す中で自分の良さを持っておけば、自分も脅威の存在になれるんじゃないかと思ってます」
成長を期して移籍してきた分、これまで経験してこなかったレベルで戦えていること、その中でいろんなものを吸収できていることに良い感触を得られそうなものだが、シーズンはまだ半分残っており、池田の成長も道半ば。覚悟を持って道を突き進んでいる真っ最中の池田には、充実感に浸っている暇はなさそうだ。

「シーズンが終わってみないとわからないなって思います。目指してる場所がどこなのか、自分がどうなりたいのかを考える上で、1試合1試合、一つひとつのプレーに『あ、成長してる』とか『成長してない』って一喜一憂しても意味ないと思ってます。終わった後になって初めて、どれくらい成長できたのかなって振り返れる。今はなかなか感じられないというか、考えてもいないですね」
B1にチャレンジした初めてのシーズンを終えたとき、はたして池田の眼前にはどのような光景が広がっているだろうか。
文・写真 吉川哲彦











