── オフコートではとても仲が良い2人ですが、次の対戦は負けられない気持ちも強いと思います。それぞれチームの中心選手として戦っていくのは間違いないと思いますが、あらためて今シーズンに懸ける意気込みを聞かせていただけますか。
齋藤 じゃあ、まず僕から。今はまだ14試合が終わっただけで、12月はかなりハードなスケジュールだし、これから先も気が抜けない戦いが続いていきます。目指すのはもちろん頂点ですが、そのためにはCS(チャンピオンシップ)出場を勝ち取ること。それもホーム開催となる順位を勝ち取りたいです。ホームのブースターの皆さんに後押ししてもらって一緒に戦いたいですね。チームとしてはまだまだこれからですけど、前に言ったようにそれをチームののびしろと捉えて、一試合、一試合戦いながら成長していきたいです。戦いながら成長して(チームの)頂点をCSに持って行けるようなシーズンにしたいと思っています。
安藤 拓実が今言ったように試合はまだまだ続くので、途中で上手くいかないことも必ず出てくると思うんですね。そういう意味では不安と楽しみは半分半分と言っていいです。けど、優勝をするチームになるためには上手くいかなくなったときみんなの力で修正できるようにならなければなりません。それがカギになることを忘れずに、今はCSというより地区優勝を目指して戦っていきたいと思っています。
── ありがとうございました。今日はお二人の素顔を垣間見られるお話も聞けて楽しかったです。23日、24日の対決が見ごたえある熱戦になることを期待しています。そのあとの食事会も楽しんでくださいね。
齋藤 試合のあとじゃなくて、前日にご飯おごってもらってもいいですよ。
安藤 あのなぁ、おまえそういうとこだぞ。そういうとこ。
齋藤 とりあえず、ご飯に行くときは車出してくださいね。
安藤 タクシーで来い!
── このやり取り、最後まで続きますね(笑)
齋藤 周さんと話してるといつもこんな感じになっちゃいますね。周さんのいいところは人として裏表がないこと。本当にまっすぐで一緒にいて楽しいです。
安藤 えっ?最後にいいこと言ってくれるじゃん。
── そういえばここ数年で安藤さんの顔つきが変わってきたという声も耳にしますね。
安藤 顔つきが変わった?パパの顔になってきたとか?
── いえ、いえ(笑)。パパというより選手として頼もしい顔になってきたということでしょう。
安藤 ほぉ(照れ笑い)
齋藤 いや、それって単に髪切る人が変わったからじゃないですかね?
安藤 そうか、なるほどな…って、おい!
── 掛け合い漫才が止まりません(笑)
齋藤 まあ、普段はこんな感じですね。でも、コートの中ではバチバチやります。
安藤 うん、コートの中ではバチバチやりながら、お互い今シーズンを力いっぱい走り抜こうな。
齋藤 はい、お互い負けずに頑張りましょう。
聖夜直前〈古巣〉決戦! B.LEAGUE 第14節 2023.12.23(土)/ 12.24(日)
アルバルク東京 vs 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ at アリーナ立川立飛
アルバルク東京 安藤周人 × 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 齋藤拓実
コートの中ではバチバチと、コートの外では笑い転げて
(1)「俺って下のやつから先輩って思われたことがないんです」(安藤)
(2)「どこを取っても抜け目のないチームというのがアルバルクの印象です」(齋藤)
(3)「お互い今シーズンを力いっぱい走り抜こうな」(安藤)
文 松原貴実
写真 B.LEAGUE