── その中で安藤さん自身が考える自分の役割とは?
安藤 今シーズンのうちのキャプテンはザック(バランスキー)さん、副キャプテンがライアン(ロシター)と竜馬(橋本)さんですが、中堅どころの自分がこの3人を助けていかなきゃならないと思っています。たとえばハーフタイムのときとかクォーターが始まる前なんかにはメンバーを集めて声をかけることを意識していますし、自分の中ではまだ試行錯誤しているところもあるんですが、チームが上手くいかなかったとき、どんなサポートができるか、それによって自分の成長を知ることができるんじゃないかなあと。とにかくどんな状況であっても下を向くことなく、次へ次へと行けるようチームをサポートする位置に立てていればいいなと思っています。
── お互いの試合を配信などで見ることはありますか。
安藤 普通にありますよ。ハイライトなんかはしょっちゅう見てます。
── 名古屋ダイヤモンドドルフィンズの戦い方を見ての感想は?
安藤 相変わらずいやらしいバスケットしてるなあと思いますね。変なオフェンスしたり、しつこいディフェンスしたり。
齋藤 ハハハハハ
安藤 いや、これ、ほめてるんだから。(ショーン)デニスヘッドコーチは策略家だと思うし、選手は1つひとつのプレーをちゃんと自分の頭で考えて体現できているなあと思う。ひと言で言えば、それぞれが自分の役割を全うしているという印象が強いです。というか、その前に俺、アルバルクに来てからドルフィンズに1回も勝ったことがないんだよね。
齋藤 えー、そうだっけ?
安藤 そうなんだよ。ほとんど接戦で負けてる。
── 厄介な相手ですね。
安藤 めちゃくちゃ厄介な相手ですよ。
── 齋藤さんは今シーズンのアルバルク東京にどんな印象を持っていますか。
齋藤 まず今シーズンはとてもいい補強をしたなあと感じています。周さんが言ってくれたことのお返しじゃないですが、ヘッドコーチが求めていることを体現できる選手が揃っているし、なによりディフェンス力には目を見張るものがありますね。対戦するとしたらそこをどう打開するかが1番の課題になると思います。新しく入ったメンバーもしっかりアジャストしていて、PGの(テーブス)海はサイズがあるし、外国籍選手のプレーを見ていても賢そうだなと感じるし、どこを取っても抜け目がないチームという印象です。
── 今、テーブス海選手の話が出ましたが、対戦するときはやはり同じPGの選手にフォーカスするものですか。
齋藤 いや、そこまで意識することはないですね。海が滋賀にいた昨シーズンは、「まず海のところを止めないと」という意識が強かったですが、アルバルクの場合は海だけじゃなくてどの選手も抜け目がないので、どの選手にも油断なくフォーカスしなくちゃなりません。もちろん、マッチアップする以上(海のところは)しっかり守らなきゃというのはありますが、必要以上というか、変に意識しすぎることはないです。
── 12月23日、24日にはいよいよ直接対決があります。レギュラーシーズンとしては今シーズン最初で最後の対戦になりますね。
齋藤 勝ちたいですね。気合を入れて乗り込みます。
安藤 こっちは気合を入れて迎え討ちます。負けないよ!
コートの中ではバチバチと、コートの外では笑い転げて(3)へ続く
聖夜直前〈古巣〉決戦! B.LEAGUE 第14節 2023.12.23(土)/ 12.24(日)
アルバルク東京 vs 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ at アリーナ立川立飛
文 松原貴実
写真 B.LEAGUE