コートの中ではバチバチと、コートの外では笑い転げて(1)より続く
今シーズン、デイニアス・アドマイティス体制2年目となったアルバルク東京は、永らく “チームの顔” だった田中大貴(現・サンロッカーズ渋谷)、アレックス・カーク(現・琉球ゴールデンキングス)が抜け、PGにテーブス海、橋本竜馬、福澤晃平、外国籍選手にレオナルド・メインデル、アルトゥーラス・グダイティスを迎えた『新生アルバルク』としてスタートを切った。一方、昨シーズンは外国籍選手の相次ぐケガに苦しんだ名古屋ダイヤモンドドルフィンズには、新たに3人の外国籍選手(ロバート・フランクス、ティム・ソアレス、ジョシュア・スミス)が加入。インジュアリーリスト入りしていたスコット・エサトンの復帰、張本天傑の順調なリハビリ経過も明るい材料と言える。序盤戦を終えた時点で、2人は今のチームにそれぞれどんな感触を持っているのだろうか。(取材日:11月28日)
聖夜直前〈古巣〉決戦! B.LEAGUE 第14節 2023.12.23(土)/ 12.24(日)
アルバルク東京 vs 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ at アリーナ立川立飛
「どこを取っても抜け目のないチームというのがアルバルクの印象です」(齋藤)
── ここからは今シーズンのそれぞれのチームについてお聞きしていきたいと思います。まずは齋藤さん、名古屋ダイヤモンドドルフィンズの今のチーム状況について聞かせてもらえますか。
齋藤 今シーズンは新しい外国籍選手が3人入ったんですが、システムの理解度とかまだ足りてない部分があって、上手く噛み合わないところもあります。でも、それは逆にチームののびしろでもあると思うんですね。彼らがうちのバスケットにアジャストしていくことで試合運びにも安定感が増していくんじゃないかと僕はプラスに捉えています。
── 齋藤さんは今ベンチスタートを任されていますが、スタメンではないことに何かこだわりのようなものはありますか。
齋藤 スタメンとかベンチスタートとかいったことに特別こだわることはないですね。今はベンチから試合の流れをしっかり見て、ここからどう攻めたらいいのかを考えながらゲームメイクをするようにしています。もちろん、それは僕だけじゃなく、他のベンチメンバーも同じだと思いますよ。いわゆるセカンドユニットのチームになってもレベルを下げず、流れを渡さない。その層の厚さもうちの強みの1つだと思っています。
── では、安藤さん、アルバルクについてはいかがですか?
安藤 これまで14試合戦って黒星は1つ。チーム状況は悪くないと感じています。ただ、これから地区の上位チームと当たるわけですし、仮に敗れたとしたら、今まで勝ち続けていたからこそ心が折れるんじゃないかとか、そういう不安がないわけではありません。負けたとき、パッと気持ちを切り替えられるのか、あるいは敗戦のショックをずるずる引きずってしまうのか。確かに今のチーム状況は悪くないですけど、今言ったようにどこかで落ちる不安要素はあるので、そんな状況になったときそれをみんなで打開していけるチームになりたいと思っています。