リバウンドで真逆の結果となった1勝1敗
週末2連戦で行われるBリーグ。1勝1敗となるケースも多く、今節(10月21日・22日)のB2では、7試合中3つが痛み分けとなった。ちなみにB1でも12試合中5つが白星を分け合い、力が拮抗する試合はおもしろい。一方で、どちらが本当に強いのか困惑してしまう。アルティーリ千葉 vs 越谷アルファーズも、初戦は87-80でホームのA千葉が勝利。翌日は89-71で越谷がリベンジし、A千葉に今シーズン初黒星をつけた。
スタッツを比較すれば、初戦は44-29本とA千葉がリバウンドを制する。しかし、2戦目は50-34本で越谷が圧倒し、真逆の内容となった。前節の青森ワッツ戦から2連敗中だった越谷は、「最後の最後にリバウンドを獲られたり、ターンオーバーをしたり、ファウルをしたり、同じようなミスが続いていた」と安齋竜三ヘッドコーチは40分間戦いきれなかったことを指摘する。「修正点は意識の問題。今日はもうディフェンスとリバウンドだけをフォーカスしていこうと話し、それを選手たちが遂行してくれた」ことで連敗脱出に成功。
一方、初戦はリバウンドで上回っていたA千葉。スタッツに目を落とすアンドレ・レマニスヘッドコーチは、「オフェンスリバウンドを20本獲られ、そのうちの10本が(アイザック)バッツ選手だった。昨日と変わらず、今日の試合もしっかりと戦いに入っているように感じてはいたが、リバウンドで差がついた原因は(試合映像を振り返らなければ)分からない。やはりタフな2連戦により、フィジカルに削られてしまった部分もあるとは思う」と困惑していた。逆に、リバウンドが獲れていた初戦の要因について、レマニスヘッドコーチはこのように分析する。
「昨日は1人だけではなく、全員でしっかりとリバウンドを押さえに行こうという形ができていた。今日は、バッツ選手自身も非常にアグレッシブかつ、ポジティブなエナジーで試合に入っていたなと私自身も感じていた。それもひとつの理由かな」
安齋ヘッドコーチによるマインドセットが功を奏し、2戦目は真逆の結果で勝利を飾った。越谷にとっては、自信につながる1勝となった。