「今のセカンドユニットには森川(正明)選手と(パトリック・)アウダ選手という強力な仲間がいて、彼らを中心に周りの選手の良さを生かすセットプレーやボールムーブはいつも心がけてます。自分のコールしたプレーが得点につながってますし、良い形のシュートで終わることもできていて、周りの選手がよく体現してくれてるなと思います」
指揮を執る青木勇人ヘッドコーチも「今チームにとって一番大きいのは、河村の後ろに森井が控えていること。森井がディフェンスのギアをさらに上げて、スピード感も上げてくれるから、河村も思いきりプレーできる」と、森井の存在の重要性を語る。特にオフェンス面で、森井がもたらしているプラスの要素が、チームを着実に進歩させている。
「ベンチから出る人間は全員が脚を動かしてディフェンスできますが、今まではそこになかなかスコアラーがいなくて、ディフェンスはストップできるが点を取れないというのが、開幕からの10試合くらいは見受けられました。ストップからスコア、スコアからストップというのを続けられれば、それは相手にとって脅威でしかない。今は森井が出ている時間帯がスコアにつながっているので、それがすごく大きいです」
11月26日と27日の第7節、森井にとってはプロとしてのキャリアをスタートさせた古巣でもある新潟アルビレックスBBとの対戦は連勝。河村が第1戦で6得点8アシスト、第2戦で15得点5アシストだったのに対し、森井は2戦合計で6得点止まりだったものの、アシストは第1戦で7、第2戦では河村を上回る9をマークした。続く第8節は川崎に60得点に封じられて敗れたが、その中で森井は8アシストと再び河村を上回っている。特に新潟との2試合に関しては、森井自身も手応えを得たようだった。
「バイウィーク前の9試合は納得いくプレーができてなくて、それがチームの勝率にも響いていると思いました。今は強い気持ちでアグレッシブにプレーできてると思いますし、それがチームの勢いにもなると思います。河村選手が圧巻のパフォーマンスを続けてる中で、自分にしかできないプレーは意識してます」