「明日はまた違う結果になるのではないか」と勝利を予言
足底筋膜損傷で戦列を離れていた横浜ビー・コルセアーズのパトリック・アウダが、11月19日より復帰。相手は東地区の強豪アルバルク東京だが、メンバーが揃った横浜が金星を挙げそうな予感はあった。しかし、約1ヶ月ぶりの実戦を終え、「ケガのブランクにより、自分本来のプレーではなかったのは自覚している。本来のプレーに戻るにはもう少し時間がかかりそうだ」というアウダだったが10点、6リバウンドと復帰戦にしては上々の活躍を見せた。その一方でターンオーバーは6つを数え、「本来の状態ではないのに無理にプレーしてしまい、結果としてチームのミスにつながってしまった」と悔やむ。
第3クォーターまでは55-56、横浜は1点差でついていった。リードする時間帯もあった。しかし最後の10分間は、15-26と引き離されてしまう。青木勇人ヘッドコーチは「ターンオーバーから6点、セカンドチャンスからも6点を与えてしまい、抑えきったところや自分たちのボールにしたものを相手に渡してしまってスコアにつながれてしまった」ことが敗因であり、70-82で敗れた。
第2クォーターに追い上げた場面、そして逆転した第3クォーターでは、先手を取るようにフルコートディフェンスで当たって行く。青木ヘッドコーチは、「トランジションの部分では絶対にうちに分があると思っていたので、どうやってディフェンスを終えるかが重要だった。我々はチャレンジャーであり、先に仕掛ける方が自分たちらしいメンタルに持っていける。とにかく変化を与えて、がっぷりよつで組まれないようにしていた」と言うように、A東京を捉える。ファストブレイクポイントは12-2で横浜が上回っていた。それにも関わらず敗れてしまったが、復帰したアウダはチームの成長を感じるとともに、勝利を予言する。
「タフな負けだったが、さほど差を感じなかったのが率直な印象だ。相手の巧さもあり、僅差の戦いの最後に上回られてしまった。でも、自分たちのミスさえしっかりとカバーできれば、明日はまた違う結果になるのではないかと思う」
続く2戦目も接戦だったが、アウダの予言どおりに83-77で横浜がリベンジを果たす。反省点として挙げたミスであるターンオーバーはチーム総数8本、自身も1本に抑えたことで勝利を引き寄せた。前日の課題を意識して臨んだことで、「全員がステップアップしてつかんだ勝利。この勝利をきっかけに、次も続くホームでの新潟(アルビレックスBB)2連戦も勝って、3連勝したい」と河村勇輝はコメントし、自信につながる1勝となった。