「B3でも上位に食い込めるメンバーとメンタリティーはある」早水将希ヘッドコーチ
素晴らしいアリーナ、ものすごい観客、そしてお披露目試合にもかかわらず雰囲気も上々だったホームゲーム開幕戦。しかし結果は、さいたまブロンコス(以下埼玉)に同じような展開で敗れ、2連敗を喫した。
前半は互角の戦いを見せたが、「第3クォーターの出だしで少しガマンできずにディフェンスでイージーにやられた部分が多かった」と早水将希ヘッドコーチは敗因を挙げる。1戦目の前半は5点ビハインドに対し、10分後には11点差をつけられた。2戦目も1点差を追いかけて前半を終えたが、第3クォーターに15点引き離されている。最後はフルコートディフェンスから必死に追い上げ、1戦目は82-90、2戦目も84-89とそれぞれ一桁点差まで巻き返した。多くのファンに最後まで戦う姿勢を見せることはできたが、チームにとって本来の戦い方ではない。
「ギャンブルに出られる時間帯だったから、思いっきり良くできただけ」と早水ヘッドコーチの言うとおりである。司令塔の新号は、「最初からディフェンスでもっとプレッシャーをかけ、チームとしてやるべきことを遂行する力をしっかり出した上での結果であれば納得できます。でも、この2連敗はチームとして遂行できないまま負けてしまいました」と悔いが残る。埼玉に流れを持って行かれた第3クォーターのオフェンスは、1on1で打開する策しか見られず、「最後までチームで戦わなければならなかったですし、しっかりボールムーヴをしながら最後にマイク(マイケル・クレイグ)に託すのであれば分かるのですが、試合中盤以降はずっとマイクがボールを持ってしまっていました」という新号は、さらなるコミュニケーションを取ってチーム力を上げる必要性を感じている。
新規参入チームとして現実を突きつけられる結果となったが、まだはじまったばかりでもある。敗れはしたが、早水ヘッドコーチはこのチームの可能性に自信を持っていた。
「選手個々の力はあり、チームとしてやるべき遂行力もあり、B3でも上位に食い込めるメンバーとメンタリティーはある。ただし、常にそれを発揮できなればB3の中で戦っていけない。プレーの準備もそうだが、チームの持って行き方もまだまだ発展途上。コーチとしてもその課題をすごく感じた。ポテンシャルある選手がいる中で、それを発揮させられずにまだ波があるのが課題であり、同時に伸びしろでもあると思っている。それを常に発揮できる準備が必要になる」