素晴らしいディフェンスを見せた一方で、リバウンドは31:36と北海道に上回られている。リバウンド平均36.5本はリーグ12番目であり、特にディフェンスリバウンドは平均23本と下から2番目という課題がある。伊佐ヘッドコーチもベンチから「リバウンド」と声をかけ、「ずっと言い続けなければならない。特にスモールの選手たちは次のオフェンスを考えてしまっているので、全員でリバウンドに絡まないといけない。そこは今後もチャレンジとなる」。
逆に上向いているのが、ターンオーバーを最小限に抑え、ミスなく試合を進められている点だ。4月17日の大阪戦以降は平均8.3本(※シーズン平均13.2本)、4月23日のアルバルク東京戦はわずか4本しかターンオーバーがなかった。「ターンオーバーを減らすことでしっかりと5対5で構えられるようになり、それに伴って自分たちのフルコートディフェンスができている」と伊佐ヘッドコーチは評価する。
SR渋谷も三河も、残りは3試合。SR渋谷の次戦は、最後のホームゲームに群馬クレインサンダーズを迎え、そして週末は敵地へ乗り込み東地区首位に立つ千葉との2連戦を残すのみ。三河の結果に委ねられてしまうが、チャンピオンシップ進出を信じて勝ち続けなければならない。追いかける立場のSR渋谷にとっては、「試合がなくなってしまえば、勝率を上げるチャンスもなくなってしまう」と伊佐ヘッドコーチが言うように、すべてのチームが万全の対策を行い、ファンのためにも残り3試合を全うできることを祈るばかりだ。
文 泉誠一
写真 B.LEAGUE
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