常日頃の練習で少しずつ信頼を勝ち取ってきただけ
昨シーズン途中より、特別指定選手としてアルバルク東京にやって来た大阪学院大学出身の吉井裕鷹。昨シーズンは1度もコートに立つことはできなかったが、本格的なルーキーシーズンを迎えた今、少しずつプレータイムを与えられている。年が明けてからは、1月26日の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦以外は全てコートに立ち続けてきた(※4月20日現在)。実戦を通じてA東京のプレースタイルを体に染み込ませながら、成長を遂げている。
「ディフェンスでは、スイッチやダブルチームに行くタイミングなどが分かりはじめてきました。ディフェンスのポジショニングに対しては、常に意識しなければいけないことではありますが、試合の中で臨機応変にアジャストし続けることは、試合に出させてもらった最初の頃に比べれば、多少なりとも良くなってきていると感じています。オフェンスでは、現状は継続し続けることで精一杯ですが、そこを続けられていることが成長なのかなと思っています」
手応えを感じるディフェンス面では外国籍選手とマッチアップする機会も多く、強靱な体躯こそが吉井の魅力であり、他のコーチ陣からも一目置かれている。「他の選手たちに助けてもらいながらのディフェンスではないとなかなか止めるのは難しい部分もありますが、それでも試合に出て外国籍選手とマッチアップさせてもらっていることで自信につながっています」という吉井は、体を張ったプレーで信頼をつかみはじめている。
「他の外国籍選手ではできない激しいディフェンスや、スイッチしてもスピードで振り回されることのない機動力があると思っています。他の外国籍選手にはできないディフェンスを評価してもらえていると思ってがんばっています」
出場機会がなかった昨シーズンから、コートに立てている現状に対し、「何がきっかけということはなく、常日頃の練習で少しずつ信頼を勝ち取ってきただけ」と言い切る。
「今も少しではありますが、試合に出させてもらっている中で僕の仕事をやり続けて、それが少しでもできているというのが信頼につながり、試合に出させてもらっていることにつながっていると思います」