「さまざまなSDGsのアクションが起きていることをあらためて実感」篠山竜青
SDGs(持続可能な開発目標)は、「2015年9月の国連サミットで採択され、2030年までにより良い世界を目指す国際目標である」と外務省のサイトにある。すでに5年が経とうとしているが、日本においてはこの1年で加速度的にその存在が知れ渡ってきた印象がある。川崎ブレイブサンダースをはじめ、身近にある様々なスポーツのプロクラブが取り組んでいることも、その認知度向上に貢献している。
川崎は2020年9月に『&ONEプロジェクト』を発足し、17あるSDGsの目標のうち、「3. すべての人に健康と福祉を」「8. 働きがいも経済成長も」「11. 住み続けられるまちづくりを」の3つを対象とし、様々な取り組みをはじめた。例えば、川崎市内の保育園と幼稚園に幼児用バスケットボールを寄贈したり、グッズショップで使用するショッピングバッグには障がい者の方々から募集したイラストを採用したり、率先してSDGsを広める活動を行っている。外に発信するだけではなく、クラブ内でも深く理解するために、日本におけるSDGsの第一人者である蟹江憲史教授(慶應義塾大学大学院)を迎え、選手とスタッフ向けのワークショップを開催。会見に登壇した&ONEプロジェクトのアンバサダーを務める篠山竜青と、富山グラウジーズから移籍してきたばかりの前田悟は、SDGsについてそれぞれ以下のように語ってくれた。
「(ワークショップを通して)いろんな国や地域、企業も含めて、さまざまなSDGsのアクションが起きていることをあらためて実感しました。その中で、僕らスポーツチームができることとして、クラブハウスやホームアリーナでもいろんなアクションを起こしています。その中のひとつとして、リサイクル素材を使ったウェアを実際に着用して試合をすることは、本当にSDGsが自分たちの身の回りにあるやすぐそばにあることを、選手自身が自覚できると思います。なるべく広く知ってもらって、川崎を応援してくれる人やパートナーやスポンサーの皆さんにSDGsを広めるひとつの大きな要因になると思っています。早くこれを着て、たくさんのお客さんの前でとどろきアリーナで試合をしたいとあらためて思えるシューティングシャツのでき上がりになりました」(篠山)
「川崎に移籍して来るまではSDGsやその活動に関してはよく分かっていませんでした。でも、先日行われたワークショップのおかげで、詳しく知ることができました。実際にとどろきアリーナなどですでに活動していることを知り、ワークショップを通して、僕らに何ができるかを考えたりもしました。自分一人で何ができるかは分かりませんが、今後チームとして行う活動に少しでも貢献をしたり、SDGsの活動をプロ選手の一人として広めていきたいです」(前田)