悔やまれるフリースロー成功率…「手応えはある」石井講祐
SR渋谷にとっても、勝てる試合だった。30回もチャンスがあったフリースローを14本も落としたことが悔やまれる(53.3%)。そればかりは指揮官がどうすることもできない。前節の千葉ジェッツ戦でも19/28(67.9%)と精度を欠いていた。宇都宮もリーグ17番目であり、レギュラーシーズン平均68.4%とそう高くはない。だが、この日は23/29(79.3%)を決めている。1本のルーズボール、1本のフリースローが勝敗を分けると言われるが、それが如実に現れた。ルーズボールの部分でもジェフ・ギブスがダイブを見せ、王者になったファーストシーズンを彷彿させる戦いぶりも勝利を呼び寄せたと言えよう。
チャンピオンシップは3戦2先勝方式であり、宇都宮が王手をかけた。22点・12リバウンドの活躍を見せたジョシュ・スコットは、「ターンオーバーを減らすためにもよりアグレッシブなプレーが必要だ。コミュニケーションをしっかり取れば、もっともっとチームは良くなる」と話しており、向上できる余白があることを示した。対するSR渋谷の石井は、「決めるべきシュートを決められなかったり、オフェンスリバウンドをつながれたりしたのがもったいなく、そこで勝ちきれなかった」と悔やむ一方で、「ガマンしてついていけた手応えはある」と自信を見せる。何より、「いろいろ課題はあるが、チャンピオンシップは勝たなければならない」とすぐさま気持ちを切り替え、第2戦(5月15日19:05)に臨む。
文 泉誠一
写真 B.LEAGUE
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