「目標を信じ、ヘッドコーチを信じて戦ってきたからこそプレーオフまで来られた」小松秀平
最年長の小松にとっても有意義なシーズンとなった。「若いクラブであり、これからもっと成長が感じられるチームです」と小松も胸を張る。相馬卓弥や西裕太郎などB1経験者を迎え、昨シーズンから大幅に選手を入れ替えて臨むも、新たなリーグに挑むことは容易ではない。経験豊富な小松も、チームがひとつになることの難しさを誰よりも熟知している。自らの経験を惜しみなく注ぎながら、チームを成熟させていった。
「社長が今シーズンにB1へ行くという目標を掲げ、僕らに対して高い目印を常に示してくれたおかげでここまで来ることができました。発足まもないチームがB3からB2へ昇格し、そのままプレーオフまで来ることはなかなかできないことです。選手としてその目標を信じ、ヘッドコーチを信じて戦ってきたからこそ、プレーオフまで来られたと思っています」
佐賀がチームとしてひとつにまとまったことで、大きな一歩を踏み出すことができた。来シーズン、同じメンバーが揃うかどうかは分からない。今シーズンの前半戦には、西地区首位に立つこともできていた。積み上げてきたものをしっかりと継承し、B1昇格はもちろんだが、さらに高い目標を掲げて再挑戦する来シーズンが今から楽しみである。
佐賀バルーナーズ 小松秀平 × 澁田怜音
大空へ、風をつかめ ~佐賀バルーナーズ、B2への挑戦~
part1 「道しるべとなった『来シーズンは必ずB2に行く』」
part2 「リスペクト、ファミリー、そして謙虚」
part3 「これからのガードにはピック&ロールが必須」
part4 「佐賀にはB1に上がる力も、魅力もある!」
文 泉誠一
写真 B.LEAGUE
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