── では次に秋田ノーザンハピネッツのストロングポイントを教えてください。
中山 やっぱりディフェンスでしょうね。激しいディフェンスからのファストブレークがうちの強みだと思っています。だから、逆に言えばもし勝てたとしても80点取られたら自分たちのゲームじゃない。自分たちのゲームで勝てる試合を増やしていきたいです。僕は秋田のブースターは日本一だと思っているし、2部に落ちたときも変わらない熱い応援でチームを支えてくれた皆さんには本当に感謝しています。そんなブースターの皆さんに誇ってもらえるチームでありたいというのはずっと自分の中にあります。
── そうなるためにも求められることは?
中山 リバウンドとかディフェンスとかルーズボールを追うことはもう自分の中であたりまえすぎて心がけているとは言えませんが、とにかくそれを常に徹底すること。調子がいいときも悪いときも自分が出せる100%の力を出すこと。シュートが全然入らなくてもリバウンドやディフェンスで頑張ることはできるし、そこでチームに貢献しようというメンタルは常に持っているつもりです。
── では、最後に今後の目標を聞かせてください。
中山 チャンピオンシップ出場が途絶えてしまったためチーム目標である優勝は達成はできませんでしたが、それでも最後まで1試合1試合を全力で戦うつもりです。個人的にはさっきも言ったリーダーシップがしっかり取れるようになること。それと見ている人に何かを感じてもらえる選手になること。最初のリバウンドに話が戻りますが、僕は182cmで飛び抜けた運動能力があるわけではありません。何度も言うようですが、それでも飛び込むのは取りに行かなければ取れないからです。
── フィフティーフィフティーのボールは自分のボール!
中山 そうです。バスケットは高いスキルを持つ選手だけが活躍できるわけじゃないと思っているんですよ。僕みたいに上手くなくても貢献できるものは必ずあるし、そんな僕を見て「頑張ってるな」とか「頑張れるんだな」と思ってくれる人がいたらうれしいです。
秋田ノーザンハピネッツ #17 中山拓哉
フィフティーフィフティーのボールは自分のボール
前編 https://bbspirits.com/bleague/b21042001/
後編 https://bbspirits.com/bleague/b21042101/
文 松原貴実
写真 B.LEAGUE