マッチアップする相手が基本的に大きいB1
2月10日、信州ブレイブウォリアーズは87-80で名古屋ダイヤモンドドルフィンズを下し、13勝目を挙げた。3年目の大崎裕太は8点、5アシストを記録し、勝利に貢献できたことで自信をつかむ。勢いに乗って迎えた千葉ジェッツとの初戦は、惜しくも6点及ばず、64-70で惜敗。千葉が得意とするファストブレークから12点を許し、「そこを止めることが一番必要なことでしたが何本もやられてしまい、非常にもったいないゲームでした」と大崎が言うように悔しい結果となった。
信州の失点数は平均74.1点であり、千葉を70点に抑えたのは及第点と言える。大崎の出身校である青山学院大学では、最前線のガード陣が激しくディフェンスをする背中を見せることで、チーム全体に士気が高まることを提唱する。はじめて戦うB1の舞台でも、「準備してきたことができれば、どの相手でも止められるという手応えは感じられています。でも、やっぱり40分間続けられないところが敗戦につながってしまっています」と反省しつつも、ディフェンスには自信が見られる。
昨シーズンまでのB2と比較し、「僕にマッチアップする選手は基本的に自分よりも大きいです」という大崎の身長は177cmだ。直近1ヶ月間は東地区の上位争いをする富山グラウジーズ(○86-68|●80-89)、アルバルク東京(●73-83|●68-77)、そして前節の千葉(●64-70|●67-99)との戦いが続いた。
「その中でも崩せるときもありましたし、もちろんミスもあります。でも、プレーが成功することで自信がつき、少しずつですが成長できていると感じています」
B2時代に取材をした際、「しっかりステップを踏んで、B1でも戦える力を身につけることが必要です」と大崎は話していた。2年間をかけて準備してきたことが今、開花しはじめている。