法務省は在留資格保持者の再入国を緩和したが、新たにやって来る外国人に対してはまだまだ厳しい状況が続く。昨シーズンのBリーグでプレーし、ビザの有効期限が残っている外国籍選手しかチームに合流できていない。そのため、現在行われているプレシーズンゲームではオン・ザ・コート1の時間帯が目立っている。
これまで2人だった外国籍選手のベンチ登録が今シーズンより3人に増え(コート内には最大2人まで)、それに加えて帰化選手またはアジア特別枠の外国籍選手を1人登録でき、実質3人の外国籍選手がコートに立てるようになる。しかし、コロナ禍によりどのチームも新規外国籍選手は合流の目処が立っていない。1日も早くコートで活躍する日が来ることを祈りながら、期待のニューカマーの中から注目選手を紹介していこう。
■レバンガ北海道:ジョーダン・テイラー
(187cm/88kg/PG/30歳/アメリカ)
今シーズンはアウトサイドプレーヤーも多く、日本人選手とのマッチアップが楽しみである。北海道はポイントガードのジョーダン・テイラーを獲得した。昨シーズンは元NBAサンアントニオ・スパーズのトニー・パーカーが会長を務めるアスヴェル・バスケット(フランス)でプレー。NBAに続く世界屈指のユーロリーグで平均8点、4アシストを記録。ウィスコンシン大学3年次は平均18.2点を挙げ、マークが空けばすぐさまゴールを奪う得点力も侮れない。常に先を見据えたパスも魅力であり、北海道にどんな変化をもたらせてくれるのだろうか。
■秋田ノーザンハピネッツ:アレックス・デイビス
(206cm/95kg/PF/28歳/アメリカ)
ハイライト映像を見ても分かるとおり、ブロックショットが武器のアレックス・デイビス。イラクリスBC(ギリシャ)では、平均1.35本のブロックショットを記録した。昨シーズン、63本のBリーグ最多ブロッカーは秋田のカディーム・コールビーであり、ゴール下の番人コンビの誕生が待ち遠しい。
■宇都宮ブレックス:LJ・ピーク
(196cm/98kg/SF/24歳/アメリカ)
安齋竜三ヘッドコーチが指揮する4年間で8人の選手が変わりなく、チームとして成熟する宇都宮が、若きスモールフォワードを獲得した。昨シーズンはパラカネストロ・バレーゼ(イタリア)で19試合に出場し、平均10.2点。その後、クルジュナポカ(ルーマニア)でも5試合出場し、平均16点を挙げている。パラカネストロ・バレーゼでは3Pシュートを41.9%の高確率で決めており、明確なシューターが不在の宇都宮には大きな戦力になりそうだ。